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オバマの目指すもの(2)ホワイトハウスのHP

2009-01-22 12:11:01 | 国際・政治

CNNによると、ホワイトハウスのホームページが素早く切り替わったと伝えている。ブッシュとオバマの住み分けをどうするのか興味があったが、新大統領のHPwww.whitehouse.govで、旧大統領のHPwww.whitehouse.orgだという。

まだ最初のページしか見ていないが、両HPの印象が全く異なる。上記の記事によれば新HPはよりインタラクティブになり、私の先の記事「政策決定プロセス2.0」を具現化する重要な仕組みの一つになるものと予想する。■

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オバマの目指すもの(1)政策決定プロセス2.0

2009-01-22 11:06:33 | 国際・政治

昨日のNHK番組「クローズアップ現代」はオバマがアメリカの政策決定プロセスをどう変えようとしているか報じるもので、新大統領下の米国の本質的変化を予測する大変興味深いものだった。

番組では大統領選挙キャンペーンで築いた全米の「草の根」支持のネットワークを、引き続き民意を反映した透明な政策決定プロセスに発展統合させ、既得権得から政策決定が影響を受けないように仕組みにしようとするものだった。

昨年11月に「選挙2.0」と題してオバマ候補がネットを利用して政策ごとのサイトを立ち上げ、そこで選挙民と専門家が議論したことを政策に取り入れることで、今まで政治に関わること無かった人達を巻き込んで、全米に草の根の支持を広げたと投稿した。

http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20081119

それは単なる選挙運動ではなかった。新政権となってこの草の根政策決定プロセスで実際に政策が作られることになりそうだ。これは従来の政策決定に極めて大きな影響を与える重大な「変革」を持たらすと思われる。

番組はヒラリー・クリントンがクリントン大統領1期目に医療改革を目指して、製薬会社や議員の既得権益の反対に合い挫折した過去を引き合いに出し、オバマはこの草の根政策決定プロセスで国民の支持を得て既得権益層の反対を打ち破る考えだと報じている。

私の記憶では、このときメディアの論調はヒラリーのアプローチが過激で多くの支持を得ることが出来なかったと、やや距離感をおいてクールに報じていた印象がある。ヒラリーの目指した医療改革の中身の良し悪しより、ワシントン・エスタブリッシュメントの反発をかったことに問題があった。

この新たな政策決定はITで草の根を有機的に集結し組み込んで政策決定プロセスにまで高めたもので、ITが重要な役割を果たしている。だが、私は「混沌の中から最善を見出す」という米国民の健全な精神が決定的な役割を果たしていると感じる。

番組では上記のキャンペーを通じて草の根の政治意識を高め、全米にリトル・オバマが生まれた。彼らが下支えして草の根の民意を吸い上げ、従来のロビイストが影響力を行使するワシントン政策決定から、草の根が新たな政策推進の原動力になろうとしている、と報じた。

イラク戦争、サブプライムなど米国発の危機は世界を揺るがし、米国の威信は大きく傷つけられた。しかし、他の国では起こりようが無いと思われるオバマを選んだこと自体、米国の凄さを感じる。これから暫く日本のメディアが余り取り上げない領域に注目して投稿して行きたい。■

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