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私的・後期高齢者(5)

2008-08-21 16:21:30 | 健康・病気

血糖値高止まりと盗み食い

夏の暑さも盛りを過ぎてきて、母の自宅介護生活は落ち着いてきたように感じるが、このところ血糖値が一時より高めに推移しているのが気になる。介護ヘルパーさんの間でも話題になっていたようで、数日前にもしかしたら母が食事時以外にご飯を食べているのでは、と遠慮がちに耳打ちしてくれた。

退院後母が手を出しそうなものは冷蔵庫からお茶の間まで全てなくした積りだった。一度私が作ったカレーをつまみ食いした時は、血糖値が正直にそのことを教えてくれた。ケア・マネージャと相談しご飯だけでは食べることはないだろうと考え、副食のみケータリング・サービスを依頼、炊飯は母にさせることにしていた。

だが、最近母が一度に3合も炊くのは気付いたのに「盗み食い」とは思わなかった。一度に100gが規定量であり、だとすると2日分でも2合程度でいいはずだ。母にそのことを告げると、予想通り激しく否定した。それなら全て配食サービスに切り替えると厳しく言うと何も言わなくなった。1週間後には帰京する予定なので、この数日様子を見てどうするか決めなければいけない。

入れ歯で若返る母

その他の点では母の様子は安定してきた。朝夕涼しくなって来たのに加え、新しい入れ歯が入ったからだ。掛付け医の看護婦さんに紹介された歯医者に通い、4回目に入れ歯が入った。するとみすぼらしかった母の顔が急にしっかり見えた。

だが入れ歯の収まりが悪く噛むと直ぐに入れ歯が落ち、ちゃんと食事が出来ない様子だった。昼食後今日中に診てくれるよう電話し、入れ歯のはまり具合を調整してもらった。最初、受付は予約患者がいるので何時になるかわからないが、とにかく来いという態度だった。

意味のない予約

予約しても毎回11.5時間診察が遅れた経験から、遅くなっても良いので大体何時頃いけば良いか時間を言ってくれと頼んだが、受付嬢の返事はとにかく来てくれの一点張りだった。介護を受けている母に何時間も待たせるわけにはいかないと、私もついつい大きい声を上げた。

結局当てが無いまま歯科に連れて行った。幸いそれほど待たされることもなく診て頂いたのだが、今まで母を連れて行った松山とか大洲の医院は、無理な予約設定をして患者を待たせるのは平気みたいだ。患者も文句を言わないので問題があるとも思っていないようだ。

丁度、大阪から帰郷中だった義弟にそのことを話すと、彼の家の近くでは待っても510分でそれ以上なら患者が逃げて経営していけないだろうという。私の住む東京郊外の町でも同じだ。この差は都市と地方の医者の数と、物言う患者の数の違いだろうか。待合室で黙々と待つ老人患者の絵が浮かぶ。(それはイメージで実際は歯医者の患者は概して若い人達ばかりだったが。)

エキサダス

母の介護生活に一段落をつけ今月末に東京に戻る予定だ。元々8月末に健康診断をする予定だったので、母に異常が無ければ3ヶ月弱の田舎暮らしを切り上げる積りで、フライトを予約していた。後1週間余で、母の失禁で小便の臭いがする実家から開放される、というのが正直な心境だ。

梅雨時はトイレや風呂周りは小便から黒かびが生え真っ黒になっていた。覚悟を決めて掃除をした時はそうでもなかったが、やるまでは苦痛だった。10年前帰国時、我が家の洋室の壁が暖房の露から黒かびだらけになったのを見て受けたショックを思い出した。もちろん小便ではないが。

猛暑日には家中から小便を含む湿気が湧き上がり息苦しい気がした。母が風上にいるとこっそり別の部屋に移動し、ゴミ箱の介護オムツが発する強烈な匂いに鼻が曲がった。今はもう慣れたし、家の中の匂いも殆ど無くなったと思う。それでも、あと1週間と思うとホッとするものがある。■

コメント
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