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かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2007冬(4)

2008-01-09 16:19:02 | 日記・エッセイ・コラム

二人のお正月

晦日から三箇日はいつものお正月らしく寒さが戻った。晦日は年越しソバ、年が明けると暮れに搗いたお餅で雑煮とお汁粉を頂き正月を味わった。恒例の紅白合戦と、天皇杯サッカーや駅伝の中継を見て過ごしたが、母と一緒だけの正月がここ数年続きなんとも寂しい。

近所でも神社に参拝する話も聞かず、全体が何故か物悲しい。買い物に行く途中のパチンコ屋の巨大な駐車場のみ満杯なのが、反って人々の心の空洞を象徴している気がした。

正月があけると又、暖かくなった。実家は南向きの谷あいにあり、天気がよくとも太陽は霧に隠れ11時頃やっと日がさす。2時過ぎになると太陽は山の端に隠れる。その3時間くらいを狙って、天気のよい日は母の蒲団を庭で干すようにしている。夜蒲団に入った時、気持ちが好い。

世の中狭い!

三箇日が明けて突然義弟から電話が入り、やはり独り暮らしの母君いる実家に戻ったということで我が家にも寄ってくれ、暫く雑談をした。何故か彼とは話が合う。その後彼の車に同乗して、正月を大分で過ごした母君を迎えに八幡浜港に迎えに行った。行きがかりでそのまま義弟の実家に伺い美味しいお酒を頂き、夜遅くまで話が弾んだ。

田舎に戻って直ぐ母の為に中古車の購入をしようと近くのカーディーラーに相談したことがある。何処で聞かれたのか母君にそのことを持ち出され、仮に私の母が不要だと言い殆ど乗らないとしても買って上げなさい、それが親孝行だと説教された。実利的な私もそう言われると反論できず肯くしかなかった。

偶然にもディーラーの支店長の兄が私と同級生だった。翌日、母にその話をすると支店長のお母さんと義弟の母君が仲のよい同級生ということ、全く世の中は狭い。今回はもう車に乗る機会もなさそうなので、夏にはもう一度安い車を紹介してくれと後から支店長に頼んだ。夏には車を買う羽目になりそうだ。

新年会

母の食欲は依然として旺盛だ。今まで食べ過ぎにならないよう注意してきたが、昨日は気晴らしを兼ねて二人だけで市内の料亭に行き新年会をやった。出かける前に郵便が来て、その中に息子からのお年玉があった。思わぬタイミングのお年玉で嬉しくなり一瞬目が曇った。喜んで新年会に使わせてもらった。

出掛ける時乗ったタクシーの運転手さんが、これだけ日差しが強い中一日車に乗ると、窓越しの日差しで汗をかくという。窓の外は霞が盆地を覆い、遠くの景色がやや黄ばんで霞んでいた。その夜のニュースでは四国各地で梅が平年より16日早く咲き、3月の陽気だったという。

料亭で母が頼んだお膳の中に天然鰻の蒲焼があった。母に一切れ頂いて、子供の頃に猛曾竹で作った仕掛けを川に漬けて早朝引き上げて獲った鰻を、祖母が捌いて蒲焼にしてくれた味を思い出した。ぷりぷりして弾力がありやや香ばしく焼いた鰻の味だった。■

コメント
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