かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

2規格対応はインパクトなし

2007-01-09 12:03:04 | デジタル・インターネット

L

Gがラスベガスで開催中のCES(家電見本市)で、第4世代光ディスクの熾烈な規格争いをしている「ブルーレイ」と「HD DVD」の両規格に対応したデッキを販売すると発表したと今朝のヘッドラインニュースで大きく伝えている。

しかしこの2規格対応機は商品として魅力なく、どちらが勝つにしても第4世代光ディスクの普及にも貢献することはないと予測する。安易なマーケティングに基づいた典型的な商品の例だ。どちらが標準になるかわからない顧客のためにどちらに投資しても損をしないというのが売りだと思うが、消費者はそういう状態の中途半端なものに大金をかけることはありえない。

過去にも同じような失敗作がある。例えばVHSとベータの両用機なんていうのもあったと思うが(あてずっぽうですが、こういうことを考える人は必ずいる)、仮に本当にあったとして当事者と買って後悔した消費者以外誰も覚えていないはずだ。

1年前にCESが開催された時、戦いは光ディスク方式の選択ではなく、光ディスク対ダウンロードになると予測し、10月にはどうも後者のインターネット媒体が優勢であると報告した。年末商戦でウォールマートなどの大手小売のDVD販売がどうだったのかデータを入手していないので断定できないが大きな流れは変わりそうもない。

もし現行DVDがダウンロード販売に移行してしまうと、映像ソフトの販売が次世代光ディスクの時代に、又、光ディスクの販売に戻る可能性は非常に少なくなるだろう。音楽から始まったダウンロードビジネスは今後益々拡大し、インフラが更に充実していくのは間違いない。

次世代光ディスク自身が新たな使い道を開拓しないと期待外れに終ると私は予測する。(コンサルタント風に言うと0.6の確率で。)メーカーは後に引けないだろうが、一方でダメージミニマムにするリスク管理が裏舞台で進んでいるはずだ。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする