かぶれの世界(新)

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台風被害の決算

2007-01-29 11:07:25 | 日記・エッセイ・コラム

2004年の夏は台風が相次ぎ地盤が弛んだところで強風が吹いて各地で山林被害がでた。約2年かけて倒木の処理がほぼ終わり、森林組合から通知が来た。昔と異なり作業は機械化されており、先ず大きな機械を通す山道作りから始まる。

まだ子供のとき見た木材搬出の山道に比べ3倍以上の道幅がある。道端に停めてある大きな機械を見れば当然のことだ。当然のことながら、きつい仕事で人手不足の上、作業員が老齢化しているので機械化は必須である。

費用は数人の山林主が負担して払う。我が家だけのために道をつける負担をすると大変な費用がかかるが、山の大きさや被害の分布と大きさでクレームがつかないよう森林組合が費用を案分したものと思われる。

最初は被害の大きい地区を優先し、なかでも軽度の被害だった我が家が所有する山林は1年後の昨年に本格的に処理された。広大な山林を所有する隣接山林の作業を待つしかない。作業は大雑把に言うと道路作り、伐採・搬送、貯木、売り物にするための加工、出荷という長いプロセスがあったと思われる。

通知の内容は売り上げ405,438円、伐採費239,347円、手数料172,234円、差し引き支払い金額-6,143円の赤字であり、間伐費補助金でチャラになるというものだった。上手く出来すぎている。それに木材の値段はそんなに安いとは思わなかった。

しかし、母によると売り物になる倒木は殆ど無かったらしい。しかも国産木材はひどく値下がりが進んでいるので、不満だとしても文句を言うほどのことはないという。森林組合に頼む以外に選択は無いという諦めも感じた。

毎日の散歩コースの堤防沿いにある貯木場は昨夏まで加工待ちか出荷待ちの木材で一杯だったが、この冬帰省して最初に見た時やっと空きスペースができていた。ともあれこれで一件落着だ。■

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