大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

節分(土井)

2008年02月04日 13時29分32秒 | Weblog
昨日の節分の日曜日は朝一面の雪景色でしたが、夜が明けてからは降ることはなく一日で殆ど融けてしまいました。
この日詩吟の今年最初の練成会というのがありました。私のような初心者の下っ端の下手くそは最初の方で一詩吟じて、後は先輩方や宗家を含む諸先生の吟を聞いているだけの一日でした。
この節分ですが、もともと四季それぞれの分かれ目のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいいましたが、現今は冬と春の境目のみをいうようになりました。
そしてこの日、神社や寺では邪鬼を追い払い春を迎える意味で追儺が行われ、民間でも豆を撒いたり鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺したものを戸口に飾ったりします。
この豆まきですが、鬼の目を「魔目」と呼んだり、また「魔滅(まめ)」にもかけたりしたものだといわれています。
またこの豆まきの豆は必ず「炒り豆」を使いますが、これは生の豆だと芽が出るので、「魔目」の目(芽)が出ないように炒ったものを使うのだそうです。

   湯葉供へあり節分の鬼子母神  細見綾子

ラベルが違う(土井)

2008年02月01日 21時18分32秒 | Weblog
近頃流行(はやり)の食品の偽装とは関係ありません。
実力が格段に違う時、ふざけてよくこういう言い方をします。
その実例を以下に記してみましょう。
既述のように、先日この近辺を吟行しましたが、同行された女流(先生と弟子)の一人、先生の方から作品が送付されて来ました。
その内の一部と私の駄作の一部を列記しますので、皆さんラベルの違いを実感してみて下さい。

先ず私の拙作

  冬麗や円空仏の並び立つ

  寒ともし円空仏の慈顔かな

  行基寺の古りし回廊寒の梅

  紅梅の一輪なれど庭を占む

  早梅や古刹に人の影疎ら

  梅一輪行基寺の昼の黙(もだ)

  向き合って串揚げの店初稲荷

若くて美しいお師匠さんの作品

  参道の冬日溜りに木彫り仏

  虫食ひの円空仏や寒ともし

  底冷や鴬張りの長廊下

  梅が香や石垣荒き行基寺

  鉦叩き案内(あない)を乞へり梅の寺

  行基寺や寒風抜くる覗き狭間  

  梅が香や冷やかし歩く露店市