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混沌の弥生尽(土井卓美)

2011年03月31日 15時37分49秒 | Weblog
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言うまでもなく今日は3月31日で我国では多くの会社や官庁、学校関係等の殆どの年度末となっています。
今は新暦を使用していますが、旧暦の3月31日は新暦では5月3日に当たります。
そしてその時分になると春も終りにさしかかる候で、古来人々は春を惜しむ気持を「暮の春」「暮春」「行く春」「春惜しむ」「惜春」「三月尽」「弥生尽」等の言葉で表しています。
春は元々楽しく明るい季節であるだけに、それが尽きようとする時それを惜しむ感慨の表現とも言えましょう。
旧暦に基づくこれらの表現は新暦による今日の生活とどうマッチさせるかですが、今、行く春とか春惜しむなどと言っても春はこれからの時で全くちぐはぐになるので、実際の5月初め頃にこの表現をすればすんなり納まります。
しかし暦の月そのものは十二月の師走がそのまま定着しているように、「三月」「四月」「五月」は「弥生」「卯月」「皐月」で違和感なく受け容れられているようですが「六月」の「水無月」は実態とずれています。

さて現実に目を戻すと、中東のデモによる無血革命はリビアに波及し、ここでは同一国民同士が血を流し合う内戦に発展し、長期戦の様相を呈しています。
我国でも大震災に原発事故が重なり、震災の方は徐々にでも復旧への足取りが進められていますが、原発の方は解決の見込みすら立っていません。
本来なら春の明るさの訪れる候ですが今年は我慢の時となっていて、各種のイベントやお祭なども自粛ムードで一杯です。
当地ではこれから県議選、市議選が相継ぎますが選挙カーでの連呼も控えるような話になっているようです。
今はこんな状態ですが日本人の智慧と力は予想よりも早くこの苦境を脱するだろうと祈り、確信しています。

弥生尽の今日初めて庭の桜がその枝先に二、三輪の花をつけました。