カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
講演依頼等連絡先は、tenki@air.ocn.ne.jpへどうぞ

台風9号 神奈川県小田原市付近に上陸

2007-09-07 02:26:41 | インポート

20070907020000 引用図は9月7日2時の関東周辺レーダーエコー合成図です。気象庁HPより引用。

台風9号は、7日2時過ぎに、神奈川県小田原市付近に上陸したと、気象庁より発表がありました。

上陸後は、引き続き、関東地方を北北東へ進んでいる模様です。


台風9号 7日未明に伊豆半島周辺に上陸へ

2007-09-06 23:56:36 | インポート

①9月6日18時の天気図 気象庁HPより引用

07090618

②9月6日18時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

20070906180000

台風9号は、6日、伊豆諸島の南西海上を北上し、6日夜9時過ぎには、静岡県や伊豆諸島全域をはじめ、関東南部、山梨県、長野県の一部が台風の風速25m以上の暴風域に入りました。

静岡県伊豆半島の石廊崎では、6日17時過ぎに、最大瞬間風速54・6mの猛烈な突風を観測し、6日夜には、伊豆諸島の三宅島で、50mを超す最大瞬間風速を観測しています。

また、6日午後には、東京都内で竜巻と見られる突風が吹き、被害が生じた箇所もありました。

引用図②より、台風自体の雲の形は円形で、台風の中心も、ぽっかりと目が開いており、台風自体、勢力がしっかりしていることを示しております。

これからの、台風9号に対する注意点をまとめてみました。(前日の記事と重複している部分もありますが)

1・風→ 台風の進行方向右側(特に進行方向右前側から右半分側にかけて強まる見込み)で特に強いです。
関東地方では、ほぼ全域で、台風の進行方向右側に入るため、6日夜から7日日中一杯にかけて、はじめ南東の風、台風中心通過後は南西風となり、陸上でも風速20m~25m程度の暴風となる恐れ
があります。

沿岸部(特に、東京湾岸地域など)や勿論 内陸部でも利根川や荒川、などの大きな河川流域や、南東から南側に開いた斜面沿いの地域では、暴風に厳重に警戒してください。

さらに、本州の東海上には優勢な高気圧があり、台風との間で等圧線の幅が込むことで、東北地方や北海道南部でも警戒が必要です

2・波→沿岸部では波の高さ7m以上 (東京湾内でも2・5m以上)となり、おおしけとなってきそうです。また、7日朝方には、関東地方や東海地方の沿岸部で満潮を向かえますから、高潮にも警戒してください。

3・雨→今回の台風9号では、台風の中心が本州を縦断するようになりますので、関東や東北の平野部でも台風の中心付近に近いですから、山間部のみならず、平野部でもかなりの雨量となりそうですね。

1級河川の上流の山間部では、おおむね、24時間雨量が200ミリを超えると、当該1級河川流域のどこかで(中流部や下流部では当該1級河川の上流部と河口部との勾配等のよってもことなりますが、早くて5~6時間後)水防法上の警戒水位(はんらん注意水位)を超える出水(洪水注意報)が、また、24時間雨量が300ミリと超えると、当該1級河川流域のどこかで水防法上の警戒水位(はんらん危険水位)を超える出水(洪水警報)となるようです。

すでに、降り始めてから6日24時までに、関東北部や西部、静岡県伊豆地方の一部では24時間雨量が400㎜を越えた箇所があります。この上、さらに関東地方や東北地方、甲信越地方や静岡県ではかなりの雨量が7日夜までに見込まれます。

特に大きな河川では、河川上流部の山間部の雨量にも気を配りましょう。


台風9号北上 6日夜から7日未明にかけて関東から東海に上陸か

2007-09-05 23:59:16 | インポート

①9月5日18時の天気図 気象庁HPより引用

07090518

②9月5日18時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

20070905180000

台風9号は、5日になって、進路を次第に北西方向に変えて、伊豆諸島の南海上を北上しています。

台風9号がこのままの進路で進みますと、6日深夜から7日未明にかけて、関東地方から東海地方のどこかへ上陸し、その後、7日午前中にかけて関東地方を直撃する(一番可能性が高い進路は、7日未明に静岡県東部へ上陸し、その後、本州上空の南西風にのって、関東西部から甲信越東部を北東へ進み、7日夕方には、宮城県付近へ達する と私は見ていますが。)する公算が強まってきました。

台風9号は、関東から東海地方へ上陸時には、中心気圧970hpa程度 中心付近の最大風速は30m~35m程度の勢力で上陸するものと思われますが、風は台風の進行方向右側(で強く(特に進行方向右前側から右半分側にかけて強まる見込み)、静岡県から関東地方では、ほぼ全域で、台風の進行方向右側に入るため、6日夜から7日日中一杯にかけて、はじめ南東の風、台風中心通過後は南西風となり、陸上でも風速20m~25m程度の暴風となる恐れがあります。

沿岸部(特に、東京湾岸地域など)や勿論 内陸部でも利根川や荒川、などの大きな河川流域や、南東から南側に開いた斜面沿いの地域では、暴風に厳重に警戒してください。

さらに、本州の東海上には優勢な高気圧があり、台風との間で等圧線の幅が込むことで、東北地方(特に宮城県周辺など)でも、以外と早めに南東風が強まりそうですね。注意してください。

引用図②より、台風の雲の構造で、台風を取り巻く螺旋系の雲が顕著です。地表付近の風向と上空1500メートルより上側との風向とに差が大きい地域では、このようなら線形の雲の一部が通過するときには、竜巻や(竜巻とならなくても)突風が発生しやすいものです。とくに、地形的に、地表と上空1500メートル以上の風向との差が大きくなりやすい、関東平野や東海地方の太平洋沿岸部などは、6日は、竜巻や突風にも注意する必要があります。

沿岸部では波の高さ7m以上 (東京湾内でも2・5m以上)となり、おおしけとなってきそうです。また、7日朝方には、関東地方や東海地方の沿岸部で満潮を向かえますから、高潮にも警戒してください。

ですが、今回の台風9号では、台風の中心が本州を縦断するようになりますので、塀Y平野部でも台風の中心付近に近いですから、山間部のみならず、平野部でもかなりの雨量となりそうですね。

とくに、台風の中心が通過する、静岡県東部や中部、関東北部から西部、甲信越地方や東北地方など、6日から7にちにかけて、相当多量な雨量となりますね。

1級河川の上流の山間部では、おおむね、24時間雨量が200ミリを超えると、当該1級河川流域のどこかで、水防法上の警戒水位を超える出水(洪水注意報)が、また、24時間雨量が300ミリと超えると、当該1級河川流域のどこかで水防法上の警戒水位を超える出水(洪水警報)となるようです。特に大きな河川では、河川上流部の山間部の雨量にも気を配りましょう。


台風9号 ゆっくりと西進 小笠原諸島では暴風雨

2007-09-04 23:52:06 | インポート

①9月4日18時の天気図 気象庁HPより引用

07090418

②9月4日18時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

20070904180000

台風9号は、4日日中、小笠原諸島に再接近し、4日21時には、父島の北西海上を西へ進んでいます。

このため、父島では、4日18時19分に40・3mの最大瞬間風速を観測しました。

引用図②より、昨日の記事で紹介した、台風の縁を廻るようにして流れる暖湿流に伴う帯状の雲が殆ど発生していません。ということは、台風の進行方向やその周辺では、太平洋高気圧の張り出しが強いことを示しております。

が、引用図にはありませんが、各種予想図より、日本の南海上の太平洋高気圧の張り出しが、少しずつですが、沖縄の南と本州の東海上とに分かれて、本州の南海上が、太平洋高気圧の張り出しの鞍部となってきました。

台風9号は、前記した太平洋高気圧の鞍部に沿って、5日になると、少しずつ、進路を北西方向へ変える見込みです。

その後、6日にかけて、台風9号の進路は、北西~北よりへと次第に変化し、7日には、関東から東海地方のいずれかの地域へ接近 場合によっては上陸する公算が強まってきました。

すでに、関東以西の太平洋沿岸では、台風9号からの うねりが 打ち寄せて、波が高まっていますが、5日になると、さらに、台風からのうねりが高まり、関東から近畿地方の太平洋沿岸では、波の高さ4m~5m 伊豆諸島では6m~7mに達しますので、充分に注意しましょう!


台風9号 4日は小笠原諸島へ接近か

2007-09-03 23:32:45 | インポート

①9月3日18時の天気図 気象庁HPより引用

07090318

②9月3日18時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

20070903180000

台風9号が不気味な動きをしています。

3日21時現在、台風9号は 父島の東約350キロの海上を 西へ時速10㎞と、ゆっくとした動きです。

4日夜には、台風9号 小笠原諸島へかなり接近する予想ですが、このように、台風自体の動きが遅いのは、太平洋高気圧の勢力が本州の南海上へ及んでいて、台風自体を押し流す気流(一般流と呼んでいます。)が弱いためです。

ただ、引用図にはありませんが各種予想図より、4日以降、本州の南海上の太平洋高気圧の張り出しに鞍部(張り出しが弱まる箇所)ができて、この鞍部を伝って、台風9号は、次第に、5日以降、進路を北よりに変えてくる見込みです。

台風というもの、太平洋高気圧の縁に沿って進む ということは良く知られたことですが、この、太平洋高気圧の縁を見極める とっておき? の方法はあります。

それは 台風の前方外縁の雲の走向の注目すること 当該台風の前方外縁の雲の分布する方向へ台風が進む とも言えますね。

これは、台風が太平洋高気圧の外縁を進む際に、台風の周辺を廻るように、暖湿流が帯状に流れ込み、この帯状の暖湿流の箇所で、雲(積乱雲などの対流性雲ですが)を発生させるためです。

そして、この帯状の暖湿流は、太平洋高気圧の外縁に沿って流れるため、当該暖湿流で発生した雲も、太平洋高気圧外縁に沿って、帯状に分布する という理屈です。

さて、引用図②より、3日18時現在、台風9号の進行方向前面には、前記した、暖湿流に伴う、帯状雲は?・・・ まだ見られませんね。

しかし、油断禁物!4日以降、台風前面の この 帯状雲 には注目しましょう!