引用図は、左側が30日15時の天気図と、右側が5月1日9時の天気図です。双方とも気象庁HPより引用。
30日は、高気圧が南海上から本州実南半分を覆い、昨日まで不安定だった関東以西の天気も安定してきて、各地とも晴天となりました。
ただ、関東など、朝方、濃い霧が発生して、交通機関に影響があった箇所もありました。
が、一昨日の記事をごらんいただければ、と思いますが、濃い霧が発生するということは、上空が暖まっている証拠であるともいえますね。
そして、5月1日は、本州付近の上空は更に暖まり(上空1500メートルの気温が本州南岸では、12℃以上まで上昇する予想)、関東以西では、日中の最高気温が軒並み25℃以上となる予想です。
引用図をご覧いただくと、30日15時に朝鮮半島の東にある低気圧から延びる寒冷前線の動向に注目してください。
すでに、この寒冷前線は東西方向へ走っています(ということは、前線自身の動きはゆっくりとしていることを示しています。)5月1日9時の予想天気図では、この寒冷前線は本州日本海側沿岸に達しますが北陸沿岸までしか寒冷前線は表現されずに、それより西では前線として描かれていませんね。
つまり、この寒冷前線は、動きがゆっくりで、次第に西から活動が衰える予想であるわけです。これは、西日本上空まで、高圧帯になる見込みであるからです。
西日本上空で高圧帯となるとどうなるか?これは、本州上(特に南半分)の上空の気温が上昇することと、上空の気流が中部山岳を越える際に風下側にフェーンを起こして、西側に山脈のある地域、特に、関東や、甲信南部、静岡平野あたりの気温を上昇させることに繫がります。
明日1日は、これらの地域では、日中の最高気温が30℃以上の真夏日となるところも続出するでしょう。
また、本州の南半分では、1日9時の予想天気図では、等圧線が南北に混んでいますね。こうい状態のところへ、関東付近ではフェーン現象が加わると、上空1500メートル辺りの気温が上がるため、気温の逆転層が発生し、それより下側の気流を圧迫する作用をするため、特に、沿岸部では南西の風がことの他強まるものです。
あす、5月1日は、関東沿岸では、南西の強風にも注意!海のレジャーにはご用心!