カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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大阪で観測史上再遅猛暑日35・1℃

2007-09-22 23:58:01 | インポート

①9月22日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②9月22日15時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

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22日も関東以西の各地では、太平洋高気圧に覆われて暑い1日となりました。

特に、大阪では、最高気温が35・1℃と 猛暑日となり、統計が残っている1961年以来もっとも遅い時期に観測された猛暑日ということになります。

他、最高気温が前橋で34・1℃、東京でも32・2℃を観測しました。しかし、もう彼岸の中日なのにね。今年は。

ただ、引用図②より、前線がゆっくりと北日本を南下しています。この前線の北側に入った北海道では涼しい空気に覆われて、21日に最高気温が30℃以上の真夏日を観測した札幌では、22日の最高気温は22・9℃と、すごしやすい1日となりました。

③9月23日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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引用図③より、22日に東北地方にかかっている前線は更に南下し、23日には関東のすぐ東まで達する見込みです。関東以西の各地には前線はかかっていないように予想天気図では表現されていますが、引用図②より、前線に伴う雲は長々と朝鮮半島から黄海方面へと延びていることを踏まえれば、23日の前線の位置は、関東以西の各地にわたって延々と延びているようにに思われますね。

以前、本ブログの記事で、太平洋高気圧に覆われているところへ、北から前線が南下する場合、当該前線は強い雨や雷をもたらしやすいことを書きました。この通り、22日は、東北や山陰、関東北部の一部で雷を伴なった強い雨が降りました。23日は関東以西の広範囲で、雷を伴なった強い雨に注意が必要ですね。また、東海上からの湿った気流の影響で雲が広がりやすい関東地方では、暑さは一段楽しそうです。