4月17日は、日本列島では地震の活動が活発になり、夕方に伊豆諸島三宅島で最大震度5強の地震が、そして、夜には宮城県沖で最大震度5弱の地震が発生しました。
①17日17時57分発生の地震の震央と各地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工
17日17時57分頃、震源地を三宅島近海(北緯34.1度、東経139.4度)とする強い地震が発生しました。
この地震で、震度5強 を 三宅村役場臨時庁舎 で、震度5弱 を 三宅村神着出観測しております。
この地震で、三宅島島内では、ブロック塀の倒壊やがけ崩れ、さらにはテレビや食器の多数が棚から転倒したりした住家があったとのことです(NHK報道から)。
この地震の震源地周辺は、火山が林立している地域で、当該地域は地震が群発しやすいもの。この点、懸念される所ですね。
さらに、
②17日21時03分発生の地震の震央と各地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工
前回の三宅島近海の地震の余韻がさめやらぬ中、17日21時03分には、震源地は宮城県沖(北緯38.5度、東経141.6度)で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定される地震が発生しました。
この地震で、震度5弱 を 宮城県涌谷町新町 宮城美里町木間塚 石巻市小渕浜 で観測し、宮城県から岩手県、福島県の広範囲で震度3~4の揺れを観測しました。
この地震は、一昨年3月11日の、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震と見られ、地地下の比較的やや深い箇所で発生した地震でありますが、こういう、東北地方沖の地下深い箇所を震源とする地震というもの、強い揺れの区域が内陸部に局地的に飛び火的に(語弊ある表現ですが)分布し、比較的周期の短い地震波が卓越しやすいことが特徴と言えます。
一昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震の本震発生時には、前記したような、宮城県沖の地下深い箇所もあわせて破壊されたために発生した地震波も含まれていたために、宮城県でも内陸部に位置する栗原市築館で、最大震度7を観測しましたが、最大震度観測時の地震波の周期が比較的短周期だったため、栗原市築館では、建造物の共振現象が抑制されて、比較的、全壊家屋が少なかったと言う被害特性がありました。