①6月26日12時の天気図 気象庁HPより引用
②6月26日9時の気象庁発表AXFE578図(26日9時の上空1500メートル付近の風向風速と気温分布図と上空5500メートル付近の渦度分布図気温と上空3000m付近の気流の鉛直分布の予想図) 日本気象予報士会HPより引用
6月26日は、ほぼ全国的に気温が上がりました。
最高気温は、福島県の福島で35・5℃を観測したほか、群馬県伊勢崎で34・7℃、茨城県大子で34・5℃、東京都心でも31・9℃と、本年初めて真夏日となりました。
この暑さの原因は何か?と言うと、本ブログ4月9日の記事を参照。日本付近で、当該記事に書かれていることが、6月26日も発生したことにより、この暑さとなったと言えるでしょう。関東地方あたりでは、これにプラス、中部山岳を気流越える際に、フェーン現象を発生させたことも、一要因として加わりますけどね。
まず、引用図②を見てみましょう。上側図より、上空5500m付近では、本州南海上は太平洋高気圧の縁になっていますが、北海道の北では、等高度線が狭まっており、偏西風帯がチベット高原で2つに分断されて、おのおの、本州の南海上と、北海道の北を通っており、このために、チベット高原から中国大陸、日本海から北日本、東日本にかけては、上空3000m付近で下降流が卓越したため、上空1500m付近では、おおむね18℃以上(8月並です)、中国大陸では21℃以上とかなり高くなっています。これに、東北地方や関東地方内陸部では、日中日差しに恵まれたこと(関東では、フェーン現象も少々加わり、今回の高温となったわけです。
本州付近の高温は、チベット高原で、偏西風帯が2つに分断されて、中国大陸が高温となっている。こういうシチュエーションでも発生するものですね。