※引用図は全て気象庁HPより引用です。
①6月24日9時の天気図
②6月24日21時の予想天気図
梅雨前線が西から活動を強めてきました。
すでに、昨日夜から九州の一部では強い雨が降り出しており、24日9時現在は、特に強い雨の区域は山陰地方にあり、島根県の一部には 大雨・洪水警報が出されております。
引用図①より、山陰沖の梅雨前線上では、∧の形に 前線がなっていますが、こういう部分に 低気圧 が隠されている(本当は低気圧がありますが、天気図では表現されていない と言うのが正解でしょう。)と考えて間違いありません。
この梅雨前線上の ∧(隠された低気圧)は、過去の天気図の動向より、西から東へ進んでいます。
この∧(隠された低気圧)の周辺で、特に雨雲が発達しやすく、この動向に注目ですが、今回のように、前線が日本海西部沿岸から本州上へ東西に延び、前線上を低気圧が東進する場合、当該前線上の低気圧の東進とともに、低気圧後面の前線の部分が南下し、九州中部付近にさしかかる頃、四国沖付近に別の低気圧が新たに発生して、この低気圧の周辺で雨雲の活動が強まり、その低気圧の東進とともに、強い雨雲も、西から東へと移動するようになります。
前記した、四国沖で低気圧が発生するプロセスは、天気図上では、四国沖付近に低気圧が発生すると、それまで本州を横切っていた前線は、この、四国沖付近に発生する低気圧上に南下するごとくその位置を変化をしますが、以前にも説明したように、前線と言うもの、一本の線ではなく、帯状のものとしてとらえましょう。前線に伴う雨雲そのものまで、南下するわけではありません。
今日24日は、午前中雨脚がつよまっていない四国付近でも、雨雲の動向に注目です。今後、夕方以降、四国沖付近に新たな低気圧が発生するのに伴い、この地域周辺で雨雲の活動が強まってきますね。そして、この低気圧の東進とともに、強い雨雲の範囲は、近畿、東海、関東へと広がっていきそうです。