カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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全国的に風強い1日 特に東北太平洋沿岸や関東地方沿岸 伊豆諸島では要注意!

2008-11-28 11:39:31 | インポート

①11月28日6時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月28日6時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月28日21時の予想天気図 気象庁HPより引用

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発達中の低気圧が本州付近を通過中です。

引用図①をご覧いただきたいのですが、若狭湾沖と東海沖、それに伊豆諸島近海に低気圧がありますが、主力は東海沖と伊豆諸島近海の低気圧となりますね。(引用図②を参考にしてください。これら2つに低気圧に対応して、件の お椀をかぶせたような ⌒型の雲の集団が特に白く輝いて表現されています。低気圧として発達する典型的な兆候ですね。)これら2つの低気圧は、今後、関東の東海上で一つにまとまって更に発達し、28日21時には、引用図③の気圧配置となるでしょう。

引用図にはありませんが、各種実況図より、引用図①の東海沖と伊豆諸島近海の低気圧のすぐ後面の上空1000m~1500m付近では、南西~西より風がおおむね25m以上となっており、引用図③より、ほぼ全国的に等圧線が混んで、とりわけ三陸沖では等圧線が非常に混んでくる予想です。

このため、これから、ほぼ全国的に風が強まり、東北地方太平洋沿岸から関東地方沿岸部、伊豆諸島にかけては、所によって暴風警報クラスの風速が予想されます。

強風や海上の高波等に、交通機関や船舶等は充分に注意してください!


これから28日にかけて関東東海では大荒れの天気

2008-11-27 23:45:45 | インポート

①11月27日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月27日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月28日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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昨日の記事の続編めいた内容となりますが、11月27日午前中、南西諸島付近に低気圧が発生し北東へ進んできました。この低気圧とは別に、朝鮮半島付近に低気圧が発生し、東進とともに、四国沖にも低気圧が発生して、引用図①の気圧配置となりました。

引用図②より、黄海には寒気の吹出しに伴う雲がびっしりと現れて、本州の南海上から小笠原諸島の西には、ひときわ白く輝く雲(発達した雲)が見られます。本州付近は、寒気移流の場と暖気移流の場とがぶつかり合っている状態となっており、こういう状態は低気圧が発達しやすい場でもありますね。さらに、四国沖から紀伊半島沖にかけてと、本州の南海上では、お椀をかぶせたような ⌒型の白く輝く雲の集団が現れ、特にこの箇所にある引用図①での、本州南海上と四国沖の低気圧は、特に発達する兆候があります。

これら、本州の南海上と四国沖の低気圧は発達しながら、11月28日には関東近海でひとつにまとまり、更に発達する予想です。

引用図にはありませんが、引用図③での関東近海の低気圧のすぐ後側の上空1500m付近では、南西~西より風が50ノット以上と予想されています。このため、伊豆諸島や館と伊地方沿岸部では低気圧の通過後になる、28日昼頃から南西~西より風が相当強まり、暴風警報クラスの風速に達する箇所もありそうで、強風や海上の高波時は充分な警戒が必要です!

また、中部地方や西日本の各地でも、北西~西より風が強まりますから注意してください!


西から深い気圧に谷が 日本付近は大荒れの前兆か

2008-11-26 23:57:07 | インポート

①11月26日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月26日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月27日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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大陸には南北につならる深い気圧の谷が顔を覗かせてきました。

まさに、日本付近へこれから大荒れの天気をもたらす狼煙があがったようですね。

引用図①より、中国大陸から黄海周辺にかけて、南北へ走る気圧の鞍部が見られます。引用図②より、当該気圧の鞍部に対応して、中国大陸から黄海北部にかけてと、黄海中部から日本海西部にかけてに、件の お椀をかぶせたような ⌒型の雲の集団があります。また、南西諸島の南で、ひときわ白く輝く雲の集団があります。

これは、中国大陸と 黄海に、上空の気圧の谷がある証拠で、かつ、南西諸島の南には暖湿流が大量に流れ込んで雲が発達している状態を示すものです。

上空の気圧の谷が南北に連なり、当該上空の気圧の谷に南端には、暖湿流が大量に流れ混んでいる状態は、当該気圧の谷は深いもので、当該気圧の谷に対応して発生する低気圧(とりわけ、暖気移流と寒気移流とのコントラストが大きい箇所に発生する低気圧は)は、例外なく、急速に発達し、北東へ進むと考えて間違いありません。

引用図③より、27日9時の予想では、大陸の優勢な高気圧は南~南東方向へ張り出し、南西諸島近海の前線上には低気圧が発生する兆候がでていますね。

寒気移流と暖気移流とのコントラストが特に大きい箇所は、南西諸島近海の前線上と思われます。今後、当該 南西諸島近海前線上に発生する低気圧は、間違いなく、急激に発達しm北東方向へする見込みですね。

明日11月27日以降、南西諸島近海に発生する低気圧の動向には充分に注意しましょう!、次第に西から日本付近は天気が大荒れとなってきそうです。


24日は低気圧が本州南岸を東進 25日も関東でも不安定な天気 

2008-11-24 20:22:49 | インポート

①11月24日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月24日15時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月25日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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11月24日は、低気圧が発達しながら本州の南岸沿いを東進してきました。

このため、西から各地で雨が降り出し、24日夕方には東北地方南部まで雨(おおむね標高1000m以上の箇所では雪となっているようです。)となっています。

私自身、24日は成田空港にいましたが、当該成田空港周辺でも、午後1時過ぎほどから小雨が降り出し、まもなく、雨は本降りとなりました。関東平野では24日日中は沿岸部の一部を除いて風速は弱めで風向も疎らでしたが、伊豆諸島南部周辺では、関東の東海上にある高気圧の縁を廻るようにして吹いてきた南より風が入り、前記関東平野の気流との間の房総半島沖で沿岸前線が発生しました。当該沿岸前線周辺には、一部に活発なCb (積乱雲)も見られましたね。低気圧本体の雨雲が関東平野にかかった直後、前記房総半島沖の沿岸前線の雲と重なり合って、当該沿岸前線の雨雲が関東南部に広がった形となりました。

引用図②より、四国沖にある低気圧は、丁度、勾玉型の雲の形をしており、進行方向前面に、白く輝く活発な雲があるのが解りますが、こういう雲の形は、低気圧として発達中を表現するものですね。低気圧の後ろ側には雲があまりなく、比較的乾いた気流が流れ込んでいる状態で、寒気移流がさほど顕著でないことも読み取れます。当該低気圧が発達することと、低気圧の後面が寒気移流がさほどでないことより、関東平野や甲府盆地、濃尾平野や琵琶湖周辺など、この低気圧の通過直後、一時的に北西や北より風となる山越えのおろし風が強まることも考えられます。

さらに、引用図②より、中国大陸東部付近には、件の、お椀をかぶせた形の雲の集団(上空気圧の谷)が見られますね。引用図にはありませんが、当該上空の気圧の谷は、25日は日本海から本州中部上空を通過する予想で、このため、引用図③より、25日は、前記低気圧が関東東海上へ去った後も、日本海中部で等圧線が凹んでおり(低圧部となっており)、当該日本海中部の簿等圧線の凹み部分に低気圧が発生し、当該低気圧が東進する予想です。

このため、25日、低気圧が関東の東海上へ去っても、本州の日本海側では北陸地方を中心に天気が愚図つきそうですし、関東地方でも、25日午後からは所々でにわか雨や所によっては雷も発生すると言う、不安定な天気となりそうです。傘は手放せませんね。


冬型強まる 西日本各地で初雪 青森県の一部に大雪警報

2008-11-19 23:57:23 | インポート

①11月19日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月19日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月20日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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11月19日は、冬型気圧配置が強まり 本州付近の上空には真冬並みの強い寒気が流れ込んできました。

このため、各地で、初雪や初氷、初霜などの冬の便りが相次ぎました。

広島など、西日本の平野部でも初雪を観測しましたし、関東地方の宇都宮や前橋では、初氷や初霜を観測しました。

引用図にはありませんが、平野部で大雪の目安となる上空550m付近の-36℃の等温線は、東北地方周辺まで南下し、青森県の山間部では、19日23時現在、24時間降雪量が40cmを超えている箇所もあります。

19日23時現在、青森県津軽地方の一部には、大雪警報が出されています。

ただ、引用図①と③を比較すると、今回の強いい冬型気圧配置も、次第に西から緩んできています。が、冬型気圧配置が強まってピークを迎えた直後、地表付近では朝方もっとも冷え込むものです。

あす11月20日朝方は、19日より一層冷え込むことが予想されます。暖かくしてお休みを!