引用図は、8月31日17時28分気象庁発表、31日17時18分発生の東京湾震源の地震の震源・震度分布図です。気象庁HPより引用。
31日17時18分頃、関東地方中心にやや強い地震がありました。
震源地は東京湾 ( 北緯35.6°、東経140.0°)で震源の深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は4.8と推定されます。
この地震で、横浜市神奈川区や相模原市、厚木市の一部で震度4を観測したほか、関東地方の広い範囲や伊豆半島の一部で震度3を観測しました。私鉄の京王線では一時運転を見合わせとなりましたね。
この地震は、関東平野が乗っている北米プレートの下に沈み込むフィリピン海プレートと、日本列島の東海上から日本列島の下に沈み込む太平洋プレートとの境界付近で発生した地震であると推定されます。
昨年7月23日に、東京都足立区で震度5強を観測した地震と、発生メカニズムは同じものです。
通常、地震の揺れの強さ(震度)は、各地域の地盤や地形、地下の構造(断層や、火山性の軟らかい地質が在ったりとかです。)、震源地で地殻が破壊(このエネルギーが地震波となって四方へ伝播するのが地震なのですから。)などで左右されますが、今回のような地球上の地殻を形成するプレート同士がぶつかり会う場所で発生すると、当該プレートに沿っても揺れが広がる傾向があります。
よって、地震も、その揺れ方に地域性があるのものです。
たとえば、山梨県東部から神奈川県境で発生する地震(本州の地震の巣のひとつです。)であれば、山梨県東部富士五湖は勿論、神奈川県の酒匂川流域や平塚市北部から相模川周辺から東京都八王子市から町田市付近にかけてが、揺れが強くなりやすいですし、今回のように、東京湾の地下70キロより深いところで発生する地震であれば、神奈川県東部や東京都23区西部や多摩地方東部などで揺れが大きくなる傾向があります。