①4月23日12時の天気図 気象庁HPより引用
②4月23日12時の東海地方周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用
③4月23日12時の東海地方周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
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④4月23日15時の東海地方周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
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⑤4月23日18時の東海地方周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
4月23日は、引用図①での通り、小さな低気圧が東海道沖から関東南岸へと進みました。
今日のように、天気図上では、小さく解析される低気圧というもの、実は大いに曲者なのです。このような低気圧、例外なく、上空には寒気を伴っており、低気圧に向かって南から暖湿流が入り込み、低気圧周辺では非常に大気が不安定で、雨雲が発達しやすいものです。
更に、当該低気圧の何処で特に雨雲が発達しやすいと言うと、低気圧周辺の気流が地形的特性の影響で互いに収束する箇所となります。
地形的特性の影響で互いに収束する箇所は、本州南岸沿いの地域では、海岸線の沿った地域、とりわけ、関東平野沿岸部で顕著になりますね。
23日の事例でも、引用図②より、 静岡県内では、風向はおおむね北東~東よりに対して、伊豆諸島の新島や神津島では南東風となっており、神津島では風速12mと強めとなっていることから、静岡県沿岸部に、明瞭な風向のシアーラインがあることが自ずと推測されます。
引用図③④より、前記した静岡県沿岸部のシアーライン上で降水域が発達して、引用図①にある東海道沖にある低気圧の東進に伴い、前記したシアーラインが東へと広がり、当該発達した降水域も東へと移動しました。
当該発達した降水域がかかった静岡県沿岸部では、23日日中~夕刻にかけて、1時間雨量で50㎜を超すような豪雨に見舞われ、静岡県内の御前崎では、24時間雨量が200㎜を超えました。