カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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ようやく秋本番。気象庁より紅葉情報発表。

2005-09-30 00:02:30 | インポート
ここ1週間の間にめっきり秋めいてきました。

気象庁より、関東地方の紅葉情報が29日に発表されましたが、尾瀬あたりで10月上旬、日光や草津白根あたりで10月中旬、奥多摩や秩父、長瀞あたりで11月上旬から中旬あたりが紅葉の見ごろとのことです。
東京都心部や横浜、鎌倉あたりでは11月下旬から12月上旬が紅葉の見ごろとなりそうです。

こう見てみると、私自身、率直に感じます。昔が少年期だった頃より、紅葉が半月くらいはおそくなったなーと。
私が小学校のころ(今から30~35年前頃)には、東京都下の高尾山とか相模湖、津久井湖あたりで、11月の文化の日あたりで紅葉が真っ盛りだったし、11月の勤労感謝の日には東京都心の明治神宮や代々木公園でも。カエデの葉が真っ赤に色ずいていたのを覚えています。

これも地球温暖化の影響なんでしょうね。


台風17号、伊豆諸島に接近。

2005-09-24 23:58:54 | インポート
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※引用図は9月24日21時の天気図と雲画像図(赤外)です。(気象庁HPより引用)

台風17号は、24日午後になって、進路を北よりに変えてきており、25日朝には伊豆諸島南部に達する見込みです。

引用図より、本州の東海上の前線の雲と台風自体の雲が合体した格好になっていますが、台風がこのような雲の形をする場合、当該前線の走向に進むものです。

従って、この台風17号、これからは進路を次第に北東に変えて進み、伊豆諸島から房総半島の南東海上を25日に通過する見込みで、関東地方や東海地方への上陸はまずないと見ていいでしょう。

ただ、台風が、前記の進路をとる場合、関東地方沿岸部から伊豆諸島、それに静岡県では、北東から東より風が、また、伊勢湾周辺や滋賀県では、北西風がだいぶ強まるものですので、25日にかけて、これらの地域では、強風に注意が必要です、これらの地域の海上ではおおしけとなるでしょう。

また、伊豆諸島や房総半島、関東地方西部山間部では雨量がまとまりますので、土砂災害にもくれぐれもご用心。


赤道付近はまだまだにぎやか。

2005-09-22 22:59:44 | インポート
久しぶりの更新ですが、今日はこの図をご覧いただきましょう。

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※引用図は、22日15時の全休雲画像図(赤外)です。気象庁HPよりの引用です。

北緯10度から20度付近に目を向けると、西から東まで、くまなく雲の集団があります。

これらは、熱帯性低気圧(日本では台風、インド洋付近ではサイクロンと呼ばれています)ですね。

この雲の集団のうち、日本の南海上には、台風17号と台風18号がありますが、さらに、画像にはありませんが、アメリカのメキシコ湾でも同様な雲の集団が分布しており、この中に、かの、ハリケーン・ユタがあります。

なぜこんなに、雲の集団(熱帯性低気圧)が、北緯10度から20度付近に多発しているのでしょうか?

これらの地域は、地球上を定常的に吹いている風(貿易風と言います)同士の衝突する地域(熱帯収束帯と呼ばれています)で、もともと、前記した熱帯性低気圧がよく発生する箇所ですが、特に本年は、この方面の海水温が、平年より1℃~1・5℃、高くなっています。
海水温が高いと、雲を生じさせる上空に向かう気流の流れ(上昇流)が強まりますので、前記した地域の熱帯性低気圧の発生が多いわけですね。

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※引用図は22日15時の天気図です。気象庁HPより引用です。

日本付近に目を向けると、台風17号が小笠原諸島に接近中です。

今後、この台風17号、次第に進路を北に向きを変えて、24日夜には伊豆諸島に接近する可能性もあります。

今後の台風情報にはくれぐれも注意!


ようやく来ました。天気図にも秋が。

2005-09-15 20:21:06 | インポート
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※引用図は、15日15時の天気図です。(気象庁HPより引用)

15日は、高気圧が移動性となって日本海へ移動してきました。

移動性高気圧とは。まさに、天気図上も秋が来たと言っていいでしょう。今までの暑さに飽きが来ました???からね。
本州各地とも、昨日までの暑さはおさまり、関東地方では、東海上から吹き付ける湿った北東風の影響もあり、日中、雲が広がったところも多く、東京の最高気温28・6℃は、15日未明に観測するほどでした。

移動性高気圧は、明日16日には、三陸沖に達する予想です。

各地とも秋晴れが広がるところが多くなりそうですが、移動性高気圧というもの、南側から後面には注意!
以外に雲が広がりやすくなることも多くなるものです。

移動性高気圧が東北地方を通過するような時は、当該移動性高気圧の南縁に入る紀伊半島や四国東部、九州南東部などでは、海上か湿った東~南東風が吹きつけ、地形的要因も加わって、天気がぐずついてしまうことも多く、時には、局地的に大雨となってしまうこともあります。


台風14号 午後11時すぎに北海道渡島半島へ再上陸。

2005-09-07 23:54:50 | インポート
台風14号は、7日午後11時過ぎ、北海道渡島半島へ上陸しました。

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引用図は上陸直前の、7日22時30分の雲画像図(赤外)をごらんいただいておりますが、台風の雲の形は「九の字型」となっており、台風の中心の目もぼやけています。

台風の雲の形が「九の字型」となったということは、台風自体の構造が温帯低気圧に変化しつつあることを表しています。

明日8日中には、この台風14号、温帯低気圧に変わるでしょう。

しかし、台風が温帯低気圧の変わると言っても、台風の構造が変化することなので、大雨や暴風に対する警戒は充分に。
特に、台風が、温帯低気圧に変わると(変わるつつあるときもそうですが)、強い風の区域が、かえって広がることも多いものです。