①9月30日21時の天気図 気象庁HPより引用
②9月30日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用
③10月1日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
④10月2日9時の天気図 気象庁HPより引用
台風15号が九州に接近してきています。
と言っても、台風の北側や西側からが高気圧が張り出してきており、引用図にはありませんが、台風の中心位置よりすぐ西側から南西側には、雲の切れ間が広がってきました。これは、比較的気温の低く乾燥した気流が台風の西側からどんどん流れ込んでいる証拠で、このような状況になると、台風に伴う強い雨雲は、進行方向前側(東側)や南西側に分布するようになります。
さらに、台風の進行方向前側にあたる東方向へ、お椀をかぶせた形のような ⌒の形をした雲がの集団が、東西方向へ広がっています、これは、台風の周辺を廻るようにして南海上から流れ込んできた暖湿流が上昇して上空に広いがったものの、上空を吹く強い西風に流されて東西方向に扁平した形で打ちしだされる雲の集団となったわけです。
こうなると、台風というもの、進行方向前側に広がった雲の集団の分布方向へ移動するようになりますから、今後、台風15号は、九州南部へ接近した後、本州南海上を東へ進む進路をとりでしょう。
九州への上陸の可能性は低くなったと言えそうですが、10月1日朝まで、九州南部では大雨となりそうですし、10月1日は、西日本の太平洋沿岸や対馬海峡、神戸周辺から明石海峡付近を中心に強風(北東~北より風)となりそうですから、注意が必要です。