※引用図は31日18時の天気図です。(気象庁HPより引用)
台風13号が先島諸島に接近しています。
このため、石垣島などは31日朝から丸12時間、風速25メートル以上の暴風域に入り放しで、60メートル近い最大瞬間風速を観測しました。
風速60メートルというと、どんな強さの風でしょうか?
風速30メートルで、1平方センチメートルあたり56キロの風圧がかかります。おおむね、普通の体格の大人の人間は、瞬間32メートル程度以上で、吹き飛ばされてしまいます。
これが、風速60メートルというと、1平方センチメートルあたり、なんと225キロの風圧がかかる風の強さです。
もちろん、こんな風が吹くと、曙やボブサップなんかも当然吹き飛ばされますし(あたりまえですが)、高圧線の鉄塔も雨のように折れ曲がってしまいます。ああ、恐ろしい。
ところで、台風の勢力(強さ)を見極めるのに、台風のどの部分に着目するべきでしょうか?
答えは、台風の目ですね。
引用図は31日18時と23時のレーダーエコー図(気象庁HPより引用)をごらんいただいていますが、台風の形がドーナツ型で、真ん中の台風の目の形がくっきりと円形をしています。
このように、台風の勢力(強さ)が強いほど、その台風の目は、はっきりと円形になるものです。
※引用図は7月26日18時のレーダーエコー図です。(気象庁HPより引用)
一方、7月26日に房総半島に上陸した台風7号のレーダーエコー図をごらんいただいておりますが、この台風の目はぼけており、その形がはっきりしなくなっています。
引用図の時刻の中心付近の気圧が、台風13号が930ヘクトパスカルにたいし、台風7号は980ヘクトパスカルとなっていることより、前記の事がうなずけるものものです。
なお、台風は、陸地に上陸すると、陸地の摩擦の為に、目の大きさはは小さくなり、その形はぼやけてしまいます。