
ついに、話題のマイケル・ジャクソンの映画「This is it」を見た。
今週、実家にいた日の夜、映画館に見に行ったのだった。
とはいえ、実は俺はマイケル・ジャクソンには特別な思い入れがなく、彼が亡くなった時もマイケル・ジャクソンって、世の中にこんなに影響力があるのか、と驚いたぐらいだった。
もちろんMTV世代なのでスリラーだって見たし、beat itだって見た。ポールとやったガール・イズ・マインの馬車のヤツだってみた。beat itはなんつってもヴァン・ヘイレンのギターソロのほうがインパクトはデカかったのだった。あれは凄まじいものだった。いずれにしてもダンスそのものに冷淡だったから、ダンスが凄いとか言われても興味がなかった。バンドバカだからさ。
が、あらゆる人が賞賛し、友人のE間や、ベーシスト兼プロデューサーの亀田氏まで激賞するのをブログで見、実家に帰った間隙を縫って見に行ったのであった。
始まって1,2分ぐらいは、なんだ、リハのビデオを繋いだだけじゃん、と思った。
しかし、すぐに、リハのビデオを繋いだだけなのに、こんなに凄いのか、マイケル・ジャクソンってのは、と逆に感嘆に変わった。
いや、凄かった。天才だ。歌と踊りの。ブランクがあったとは思えない歌の凄さ、踊りのキレ。
巷で本人のゴシップ、スキャンダルが溢れている時に、彼は家で歌って踊っていたに違いない。
彼は常に音楽の中で生きていて、そこで息をしている。音楽が生命そのもの、そんな人にリハもなにもない、
音楽が始まれば、彼の生命はいきいきと輝き始める。歌と踊りの区別すらなく、
性別の区別も、大人と子どもの区別もなく、音楽そのものの美しい化身となる。
ポピュラーミュージックに疎い妻が、マイケル・ジャクソン以下(MJ)について熱く語ったのにも驚いたが、
彼女は「MJの歌は怒りだ」と言った。これは本質を突いた透徹した意見である。
この映画から滲み出るMJの音楽の本質は、神童音楽家の発露である怒りと愛だと思う。怒り。大人。
音楽産業、音楽に関わるもののなかで、ピュアでないすべてのものへ。
そして愛、彼が知っている身近な人への愛(直接話せないような人の方が多いのだ、彼のように神聖視されてしまうときっと)、
スタッフやダンサー、ミュージシャン、そして彼とイーブンに話せるミュージシャン、ダイアナロスやライオネル・リッチーとか。
そういう人への愛、そして一足飛びに地球への愛。
朝日新聞かなにかのインタビューで、ライオネルが、MJはたまたま地上に降りてきてしまった天使だったんだよと言っていたけど、
ほとんどそれが正解だろう。天使は、人々へ愛に溢れた美しい音楽を送るが、それだけ自分は汚れていってしまい、ついに天に戻るのだ。
では、誰が天使を殺したのか。
それは、際限なくエンターテイメントを欲しがる我々だろう。
音楽だけを欲したのであれば、まだ罪は深くない。
しかし、王家のないアメリカでポップスターは事実上、王として君臨する。
KINGと呼ばれたエルビスしかり。
執政するのが大統領にすぎない。
そして、歴代のキングは、ドーナッツの食べ過ぎで死んだり、
(黒人だけのキングだったが)マーヴィン・ゲイのように牧師の父親に射殺されたりする。
MJは、事故なのかどうなのかは不明だが、薬で死んだ。
FMラジオで山下達郎が「アメリカ芸能界の地獄の烈火に焼かれ、また一人亡くなってしまった」と言ったが
その通りだと思う。
マドンナ、プリンス、ビリー・ジョエル、彼らは凄い。
そこで生き抜き、真摯に音楽を作り続けている。
セルフマネージメントと、自分の才能の最大化。
彼らなら大企業のCEOだってできるはずだ。
ちなみに、映画で見たMJのバンドも良かった。
スターはいないが、
それだけに、実質のある凄いバンドだ。
ギターは黒人の巨体の男性とブロンドの小柄な女の子。
二人とも上手かったなー。
女子はPRSをメインで使っていて、
巨体のオヤジは、ミュージックマン、カスタムメイドのアーチドトップフィギュアドメイプルが映えるストラトシェイプのヤツ。曲によってはセミアコやレスポール。
ベース、これはもうかっこいいやつだった。
ヤツはシンセも弾いていたぜ。ベーシストが弾くシンセベースは、やっぱりカッコイイのだ。
DVDになってから見ようという諸氏、やっぱり映画館のデカいおととデカい画面で見た方がいいと思うよ。
時間とコストを使わないと、得られる感動だってシュリンクするからな。
今週、実家にいた日の夜、映画館に見に行ったのだった。
とはいえ、実は俺はマイケル・ジャクソンには特別な思い入れがなく、彼が亡くなった時もマイケル・ジャクソンって、世の中にこんなに影響力があるのか、と驚いたぐらいだった。
もちろんMTV世代なのでスリラーだって見たし、beat itだって見た。ポールとやったガール・イズ・マインの馬車のヤツだってみた。beat itはなんつってもヴァン・ヘイレンのギターソロのほうがインパクトはデカかったのだった。あれは凄まじいものだった。いずれにしてもダンスそのものに冷淡だったから、ダンスが凄いとか言われても興味がなかった。バンドバカだからさ。
が、あらゆる人が賞賛し、友人のE間や、ベーシスト兼プロデューサーの亀田氏まで激賞するのをブログで見、実家に帰った間隙を縫って見に行ったのであった。
始まって1,2分ぐらいは、なんだ、リハのビデオを繋いだだけじゃん、と思った。
しかし、すぐに、リハのビデオを繋いだだけなのに、こんなに凄いのか、マイケル・ジャクソンってのは、と逆に感嘆に変わった。
いや、凄かった。天才だ。歌と踊りの。ブランクがあったとは思えない歌の凄さ、踊りのキレ。
巷で本人のゴシップ、スキャンダルが溢れている時に、彼は家で歌って踊っていたに違いない。
彼は常に音楽の中で生きていて、そこで息をしている。音楽が生命そのもの、そんな人にリハもなにもない、
音楽が始まれば、彼の生命はいきいきと輝き始める。歌と踊りの区別すらなく、
性別の区別も、大人と子どもの区別もなく、音楽そのものの美しい化身となる。
ポピュラーミュージックに疎い妻が、マイケル・ジャクソン以下(MJ)について熱く語ったのにも驚いたが、
彼女は「MJの歌は怒りだ」と言った。これは本質を突いた透徹した意見である。
この映画から滲み出るMJの音楽の本質は、神童音楽家の発露である怒りと愛だと思う。怒り。大人。
音楽産業、音楽に関わるもののなかで、ピュアでないすべてのものへ。
そして愛、彼が知っている身近な人への愛(直接話せないような人の方が多いのだ、彼のように神聖視されてしまうときっと)、
スタッフやダンサー、ミュージシャン、そして彼とイーブンに話せるミュージシャン、ダイアナロスやライオネル・リッチーとか。
そういう人への愛、そして一足飛びに地球への愛。
朝日新聞かなにかのインタビューで、ライオネルが、MJはたまたま地上に降りてきてしまった天使だったんだよと言っていたけど、
ほとんどそれが正解だろう。天使は、人々へ愛に溢れた美しい音楽を送るが、それだけ自分は汚れていってしまい、ついに天に戻るのだ。
では、誰が天使を殺したのか。
それは、際限なくエンターテイメントを欲しがる我々だろう。
音楽だけを欲したのであれば、まだ罪は深くない。
しかし、王家のないアメリカでポップスターは事実上、王として君臨する。
KINGと呼ばれたエルビスしかり。
執政するのが大統領にすぎない。
そして、歴代のキングは、ドーナッツの食べ過ぎで死んだり、
(黒人だけのキングだったが)マーヴィン・ゲイのように牧師の父親に射殺されたりする。
MJは、事故なのかどうなのかは不明だが、薬で死んだ。
FMラジオで山下達郎が「アメリカ芸能界の地獄の烈火に焼かれ、また一人亡くなってしまった」と言ったが
その通りだと思う。
マドンナ、プリンス、ビリー・ジョエル、彼らは凄い。
そこで生き抜き、真摯に音楽を作り続けている。
セルフマネージメントと、自分の才能の最大化。
彼らなら大企業のCEOだってできるはずだ。
ちなみに、映画で見たMJのバンドも良かった。
スターはいないが、
それだけに、実質のある凄いバンドだ。
ギターは黒人の巨体の男性とブロンドの小柄な女の子。
二人とも上手かったなー。
女子はPRSをメインで使っていて、
巨体のオヤジは、ミュージックマン、カスタムメイドのアーチドトップフィギュアドメイプルが映えるストラトシェイプのヤツ。曲によってはセミアコやレスポール。
ベース、これはもうかっこいいやつだった。
ヤツはシンセも弾いていたぜ。ベーシストが弾くシンセベースは、やっぱりカッコイイのだ。
DVDになってから見ようという諸氏、やっぱり映画館のデカいおととデカい画面で見た方がいいと思うよ。
時間とコストを使わないと、得られる感動だってシュリンクするからな。
![]() | キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディションSMJ(SME)(M)このアイテムの詳細を見る |
![]() | Michael Jackson\'s This Is It - The Music That Inspired the MovieEpicこのアイテムの詳細を見る |
![]() | マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)SMJこのアイテムの詳細を見る |
![]() | ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー [DVD]Sony Music Directこのアイテムの詳細を見る |
![]() | ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]Sony Music Directこのアイテムの詳細を見る |
![]() | マイケル・ジャクソン ディボーション (初回限定生産)[DVD]NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます