ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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ジャズピアニスト南博のエッセイ『白鍵と黒鍵の間に』を読んだ。痛々しかった。

2008年06月26日 03時26分04秒 | レバレッジリーディング
白鍵と黒鍵の間に―ピアニスト・エレジー銀座編
南 博
小学館

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南博というピアノストを始めて知ったのは下のPHOTOのアルバムだった。菊地成孔氏がプロデュースをしており、帯でも菊地氏が南博のピアノ嘆美性を絶賛していたので、買ってみようと思ったのだ。それはスタンダードジャズをピアノとストリングスで紡ぐ、本当に芳醇でしかし糖度の低いが甘露度は高い、オトナの夜中の音楽だった。当時精神的にきつい時期でもあり、ずいぶんこの音と音楽に助けられた。
また短めなことろがいい。通常の値段のCDだが、長さが30分しかない。このタイムがまた、ちょうど一枚聴き終わるのにいい時間だった。
(だいたいくだらない曲ならない方がいいよな、と思わせるアルバムが多すぎないか、いわゆる捨て曲)
Touches&Velvets
南博
ewe records

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で、この本を買ってみたのはまたまた菊地成孔氏が、この本のことを帯で絶賛しているからであり、like someone in loveのライナーでは、この本を買って詰まらなかったら菊地氏が自腹で買い取るといってる。

が、読んでみたら本当におもしろい。
忙しいのに、つい一日で読んでしまうぐらい。
ほんのちょっとだけ年上の南さんだが、
同時代に東京で音楽をやっていたのに、やはりジャズは実にジャズ的な場所に生息していて、いわゆるハコ。ハコバンをやっているんだな。
ハコってのは、ああいうふうになっているんだな、
オネーさんも出てくるし、893は出てくるし、不思議な人間たちはたくさん出てくるし、なぜかギャラはいいし。

音楽遍歴を見ていると、痛々しくて、でも、気持ちが大変よくわかる気がした。

バークリー音楽院留学後とその後の話も是非聞きたいところである。

Like Someone In Love
南博 Trio,南博,芳垣安洋,鈴木正人
ewe records

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ちにみに前述のアルバム「Touches&Velvets」と以下の「ELEGY」は名盤であって、私は強力にレコメンドするものであります。

Elegy
南博
ewe records

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南米のエリザベス・テーラー(DVD付)
菊地成孔,カヒミ・カリィ,内田也哉子,南博,大友良英,菊地雅晃,Kasper Tranberg,坪口昌恭,水谷浩章,野口千代光,藤井信雄
イーストワークスエンタテインメント

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songs
南博3
ewe records

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Red Context-anthology of live 2007-
BOZO,津上研太,南博,水谷浩章,外山明
インディペンデントレーベル

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CELESTIAL INSIDE
南博 GO THERE!
イーストワークスエンタテインメント

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