音楽は趣味ではありません。という理由。
バンドでも、セッションでも、
趣味で音楽をやっているわけではない人たちと、
命を削るように音楽を共に作ってるのに、
自分は趣味だ、なんて言っている場合ではない。
だから批判され、失意にまみれるリスクを背負って
命を張ってやらなければならない。
しかも、誰の音楽でもない、自分の音楽を。
演奏してしまったら、もういいわけなどはきかない。
あとから補足資料を送ることもできない。
演奏は、その瞬間がすべてなのだ。
命を懸けるものは、とても趣味ではない。
そう痛感している。
村上龍のコトバ。
だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、
人生を揺るがすような出会いも発見もない。
心を震わせ、精神をエクスパンドするような、
失意も歓喜も興奮もない。
真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、
常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。
無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫) | |
村上 龍 | |
幻冬舎 |
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