この本は日本の権力構造について外国人著者が調べた本。
たぶん、日本について真っ白、白紙の外国人に、日本がどういう国か教えるとしたら、
この本はピッタリだろう。微細なニュアンスはさておき、
取りあえずの日本の権力構造を、的確に、論理的に、明瞭に説明できる。
実は、腹が立つぐらい、ばっさりと明瞭であって、
日本人としては、ちょっと受け入れがたい面もあるが、
実際の所、いらつくぐらい正確に書かれてあり、
「ざっくりすぎて、正確には違うんだけどな」と、
実は日本人自身が思いたいだけかもしれない。
責任を取らない、責任に所在が不明確で、市民が育っていない、育ちようがない。
法律ではなく、おどしが罰則の前提になっているとか……。
うん、とは言えないが、限りなく真実に近いようには思える。
そして多分真実……。
日本 権力構造の謎〈下〉 (ハヤカワ文庫NF) | |
Karel Van Wolferen,篠原 勝 | |
早川書房 |
日本 権力構造の謎〈上〉 (ハヤカワ文庫NF) | |
Karel Van Wolferen,篠原 勝 | |
早川書房 |