![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/7b/89b8c6045ca9ebac959c7fdcc0b389ae.jpg)
ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その24
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。
というわけで読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。
では、レッツゴー。
◇マヤ文明で一番印象的だった遺跡は「カラクムル遺跡(Calakmul)」です。ユカタン半島ほぼ中央の密林のなか、グァテマラとの国境近くにあります。州都カンペチェ(Campeche)から車で片道6時間(約360km)くらい。自然保護区の料金所から遺跡まで数10kmあって、途中の道路に孔雀がいたり、遺跡周辺には野生の猿がいて、注意深く作業をしている発掘現場を通って、点在するピラミッドに登るだけで1、2時間かかります。ピラミッドの頂上から眺める景色が最高で、一面見渡す限り密林が地平線まで続き感動的です。
⇒ http://www8.ocn.ne.jp/~toucan/calakmul.htm
◇兄がアルジェリア駐在中、お土産として「砂漠のバラ」(Desert Rose)を日本に持ち帰ったときの話。ちょっと奇妙な形で「何、コレ」という不思議な珍しさがあるんですが、見慣れてくると「驚き」が半減します。そして、湿度が高く湿気の多い日本家屋の居間にでも置いておくと、時間の経過とともに自然と砂がパラパラ落ちてきて、たまに掃除をしなくちゃいけません(笑)何年、或いは何十年か経つと、また砂に戻っていく“結晶のカタマリ”です。
⇒ http://njb.virtualave.net/web/rl2007/tunisia/rose/rose.htm
【映画】 マイレージがたまり、TOHOシネマズで「1ヶ月フリーパスポート」!
■スープ・オペラ SOUP OPERA (★★★)
阿川佐和子の小説が原作。叔母(加賀まり子)
から教わったスープを作る一人暮らしのルイ(坂井真紀)
のもとに、二人の男(藤竜也と西島隆弘)
が転がり込み共同生活をする大人のメルヘン。 話の転換ごとに演奏が入り、バンドネオン+バイオリン+クラリネットと増えていきます。スープがメインの料理なんですが肉屋さんで売る薄いハムカツがなんともおいしそう(笑)
行方不明の父親が裏テーマで猫やおかしなひとたちとの交流が笑えます。
公式HP(音声注意) ⇒ http://www.soup-opera.jp/
■十三人の刺客 (★★★☆)
1963年に公開された工藤栄一監督作品のリメイク。オリジナルは「13:53」だったものが今回は「13:300」(笑) “1:4”ならまだしも“1:23”の殺陣は、ちょっと無謀です。 前半の切腹や“キャタピラー”の場面は長くて悪趣味。参勤交代の道中を襲う計画も行き当たりバッタリ。 役所広司と松方弘樹、伊原剛志が好演しており、ラスト・シーンの山猿(伊勢谷友介)は不思議。
公式HP ⇒ http://13assassins.jp/index.html
■大奥 (★★★)
男と女の世界が逆転した江戸時代が設定。貧しい旗本の実家を救うため、大奥に上がる水野祐之進(二宮和也)
を中心に、男の嫉妬と隠された陰謀が描かれてます。徳川吉宗(柴咲コウ)
が財政難に苦しむ幕府の建て直しを画策した結果が最後の“どんでん返し”となり、いかにもコミックが原作で荒唐無稽なお話です。イケメン俳優を揃えて女性ファン向けに徹した内容。
公式HP(音声注意)⇒ http://www.ohoku.jp/
■君に届け (★★★☆)
高校1年生の入学式の朝から大晦日にかけての青春モノ。今どき珍しい、なかなか通じない気持ちを相手にいかに伝えるか?携帯とかメールなどを使わず、敢えて「本人に直接言う」ことで、噂・友情・恋心を表現してます。夏の肝試しと「リング」の“貞子”ネタ、秋の体育祭のクラス対抗というのは、高校というより中学ではと設定の古さが気になりましたが、主人公の二人(多部未華子と三浦春馬)が真っすぐな演技で、担任(ARATA)が魅力的。
公式HP ⇒ http://www.kiminitodoke-movie.com/index.html
【Book】
■春日孝之 「イランはこれからどうなるのか」(新潮新書、10/09/20★★★★)
毎日新聞社の元テヘラン支局長によるイラン・レポート。人種の違い:ペルシャ人(アーリア系<白人>)とアラブ人(セブ系<黒人>)、同じイスラム教でもシーア派とスンニ派の違い、歴史的な背景と言語の変換、「イランの体制は原理主義というより“臨機応変な実利主義”」と見極める著者の意見に納得。核問題と連動して、共通の敵:タリバンとアルカイダについては情報を提供している対米関係修復の動き、少数民族の問題、中継貿易の拠点ドバイから入る大量の米国製品など興味深い内容です。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/610384/
■三井美奈 「イスラエル」(新潮新書、10/09/20 ★★★☆)
読売新聞社の元エルサレム支局長によるイスラエル・レポート。 前半で米国におけるユダヤ系のロビイストや団体が、いかに献金と選挙支援を通じて、米大統領や議員に圧力をかけて、「親イスラエル化」を図ったかを説明。 後半でエルサレムの混沌とした多宗教の現状、19世紀末の建国運動(シオニズム)から、建国後(1948~)の移民問題、イスラエル流危機管理(「やられる前にやる」>先制攻撃)と軍需産業に触れて、北朝鮮との交渉(武器流出)と米国との共有危機意識(イラン核武装)を指摘してます。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/610383/
■「作家と猫のものがたり」(新潮社とんぼの本、10/09/20 ★★★☆)
女性作家10人が書いた、飼い猫についてのエッセイと豊富な写真を掲載。読めば読むほど同居する夫やパートナーより親しい存在で、自分の子どもに近いレベルでプライベートな生活に密着して、“溺愛”していますね(笑)男だと(三谷幸喜の<朝日>連載や横尾忠則のブログ)もう少し、飼い猫に対して距離感があり、「いくらなんでもここまでは・・・」と思ってしまいます。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/602209/
【オマケ、今週の気になった言葉】
■「忙しいから時間がない」っていうのも、原因と結果が逆転しているんですよね。 よく考えると、忙しいから時間がないんじゃなくて、時間がない人のことを忙しいっていうんですよ。 (by 池谷裕二、東京大学准教授)
ほぼ日 ⇒ http://www.1101.com/ikegaya2010/2010-09-29.html
「だから私は、ちょっと意地もあって(笑)、“忙しい”って言わないようにしてるんです。それは“時間内にやるべきことができてない”ということですから」と続きます。 脳の海馬の研究で知られる池谷氏(藤枝市出身)と糸井さんの「ほぼ日対談」が先月末から再開されました。母校(藤枝東高)で後輩を対象に行った講義を収録した「単純な脳、複雑な私」(朝日出版社、2009)が面白くて、昨年10月に【Book】と【気になった言葉】で取り上げましたが、今回二人で話し合っているテーマも興味深く、今、池谷氏は絶好調ですね。
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。
というわけで読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。
では、レッツゴー。
◇マヤ文明で一番印象的だった遺跡は「カラクムル遺跡(Calakmul)」です。ユカタン半島ほぼ中央の密林のなか、グァテマラとの国境近くにあります。州都カンペチェ(Campeche)から車で片道6時間(約360km)くらい。自然保護区の料金所から遺跡まで数10kmあって、途中の道路に孔雀がいたり、遺跡周辺には野生の猿がいて、注意深く作業をしている発掘現場を通って、点在するピラミッドに登るだけで1、2時間かかります。ピラミッドの頂上から眺める景色が最高で、一面見渡す限り密林が地平線まで続き感動的です。
⇒ http://www8.ocn.ne.jp/~toucan/calakmul.htm
◇兄がアルジェリア駐在中、お土産として「砂漠のバラ」(Desert Rose)を日本に持ち帰ったときの話。ちょっと奇妙な形で「何、コレ」という不思議な珍しさがあるんですが、見慣れてくると「驚き」が半減します。そして、湿度が高く湿気の多い日本家屋の居間にでも置いておくと、時間の経過とともに自然と砂がパラパラ落ちてきて、たまに掃除をしなくちゃいけません(笑)何年、或いは何十年か経つと、また砂に戻っていく“結晶のカタマリ”です。
⇒ http://njb.virtualave.net/web/rl2007/tunisia/rose/rose.htm
【映画】 マイレージがたまり、TOHOシネマズで「1ヶ月フリーパスポート」!
■スープ・オペラ SOUP OPERA (★★★)
阿川佐和子の小説が原作。叔母(加賀まり子)
から教わったスープを作る一人暮らしのルイ(坂井真紀)
のもとに、二人の男(藤竜也と西島隆弘)
が転がり込み共同生活をする大人のメルヘン。 話の転換ごとに演奏が入り、バンドネオン+バイオリン+クラリネットと増えていきます。スープがメインの料理なんですが肉屋さんで売る薄いハムカツがなんともおいしそう(笑)
行方不明の父親が裏テーマで猫やおかしなひとたちとの交流が笑えます。
公式HP(音声注意) ⇒ http://www.soup-opera.jp/
■十三人の刺客 (★★★☆)
1963年に公開された工藤栄一監督作品のリメイク。オリジナルは「13:53」だったものが今回は「13:300」(笑) “1:4”ならまだしも“1:23”の殺陣は、ちょっと無謀です。 前半の切腹や“キャタピラー”の場面は長くて悪趣味。参勤交代の道中を襲う計画も行き当たりバッタリ。 役所広司と松方弘樹、伊原剛志が好演しており、ラスト・シーンの山猿(伊勢谷友介)は不思議。
公式HP ⇒ http://13assassins.jp/index.html
■大奥 (★★★)
男と女の世界が逆転した江戸時代が設定。貧しい旗本の実家を救うため、大奥に上がる水野祐之進(二宮和也)
を中心に、男の嫉妬と隠された陰謀が描かれてます。徳川吉宗(柴咲コウ)
が財政難に苦しむ幕府の建て直しを画策した結果が最後の“どんでん返し”となり、いかにもコミックが原作で荒唐無稽なお話です。イケメン俳優を揃えて女性ファン向けに徹した内容。
公式HP(音声注意)⇒ http://www.ohoku.jp/
■君に届け (★★★☆)
高校1年生の入学式の朝から大晦日にかけての青春モノ。今どき珍しい、なかなか通じない気持ちを相手にいかに伝えるか?携帯とかメールなどを使わず、敢えて「本人に直接言う」ことで、噂・友情・恋心を表現してます。夏の肝試しと「リング」の“貞子”ネタ、秋の体育祭のクラス対抗というのは、高校というより中学ではと設定の古さが気になりましたが、主人公の二人(多部未華子と三浦春馬)が真っすぐな演技で、担任(ARATA)が魅力的。
公式HP ⇒ http://www.kiminitodoke-movie.com/index.html
【Book】
■春日孝之 「イランはこれからどうなるのか」(新潮新書、10/09/20★★★★)
毎日新聞社の元テヘラン支局長によるイラン・レポート。人種の違い:ペルシャ人(アーリア系<白人>)とアラブ人(セブ系<黒人>)、同じイスラム教でもシーア派とスンニ派の違い、歴史的な背景と言語の変換、「イランの体制は原理主義というより“臨機応変な実利主義”」と見極める著者の意見に納得。核問題と連動して、共通の敵:タリバンとアルカイダについては情報を提供している対米関係修復の動き、少数民族の問題、中継貿易の拠点ドバイから入る大量の米国製品など興味深い内容です。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/610384/
![]() |
イランはこれからどうなるのか—「イスラム大国」の真実 (新潮新書) |
春日 孝之 | |
新潮社 |
■三井美奈 「イスラエル」(新潮新書、10/09/20 ★★★☆)
読売新聞社の元エルサレム支局長によるイスラエル・レポート。 前半で米国におけるユダヤ系のロビイストや団体が、いかに献金と選挙支援を通じて、米大統領や議員に圧力をかけて、「親イスラエル化」を図ったかを説明。 後半でエルサレムの混沌とした多宗教の現状、19世紀末の建国運動(シオニズム)から、建国後(1948~)の移民問題、イスラエル流危機管理(「やられる前にやる」>先制攻撃)と軍需産業に触れて、北朝鮮との交渉(武器流出)と米国との共有危機意識(イラン核武装)を指摘してます。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/610383/
![]() |
イスラエル—ユダヤパワーの源泉 (新潮新書) |
三井 美奈 | |
新潮社 |
■「作家と猫のものがたり」(新潮社とんぼの本、10/09/20 ★★★☆)
女性作家10人が書いた、飼い猫についてのエッセイと豊富な写真を掲載。読めば読むほど同居する夫やパートナーより親しい存在で、自分の子どもに近いレベルでプライベートな生活に密着して、“溺愛”していますね(笑)男だと(三谷幸喜の<朝日>連載や横尾忠則のブログ)もう少し、飼い猫に対して距離感があり、「いくらなんでもここまでは・・・」と思ってしまいます。
⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/602209/
![]() |
作家と猫のものがたり (とんぼの本) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
【オマケ、今週の気になった言葉】
■「忙しいから時間がない」っていうのも、原因と結果が逆転しているんですよね。 よく考えると、忙しいから時間がないんじゃなくて、時間がない人のことを忙しいっていうんですよ。 (by 池谷裕二、東京大学准教授)
ほぼ日 ⇒ http://www.1101.com/ikegaya2010/2010-09-29.html
「だから私は、ちょっと意地もあって(笑)、“忙しい”って言わないようにしてるんです。それは“時間内にやるべきことができてない”ということですから」と続きます。 脳の海馬の研究で知られる池谷氏(藤枝市出身)と糸井さんの「ほぼ日対談」が先月末から再開されました。母校(藤枝東高)で後輩を対象に行った講義を収録した「単純な脳、複雑な私」(朝日出版社、2009)が面白くて、昨年10月に【Book】と【気になった言葉】で取り上げましたが、今回二人で話し合っているテーマも興味深く、今、池谷氏は絶好調ですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます