ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その3

2010年04月08日 22時51分21秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを
見る、読む、聴く。
とにかく私もビックリ。

というわけで第3回の『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』
をお送りしましょう。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持って転送しますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。

【映画】

■50歳の恋愛白書 <原題 The Private Lives of Pippa Lee>(★★★)
ブラピが製作(プロデュース)に参加、キアヌ・リーブス、モニカ・ベルッチ、
ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーアと脇役陣がすごく豪華な映画です。
作家というより評論家である夫を持つ妻の話ですが、10代半ば母親との
確執から家出、結婚、安定した生活のなかで起きる出来事の描き方が、
どれも中途半端で消化不良。原作の粗筋をなぞったような脚本でした。
邦題はちょっと変ですね。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://50love.gaga.ne.jp/

【Book、新書】

■堤未果 「アメリカから<自由>が消える」(扶桑社新書、10/04/01
★★★★) 米国で「テロリストという“外敵”から国民の自由と命を守る」
という名目で、空港に設置され始めた「ミリ波スキャナー」によるボディ・
チェックの問題。軍事裁判と海外での拷問のアウトソーシング、ブロガー
逮捕、電話の盗聴、Fax. Eメール・チェックなど、オバマ大統領政権下で
ますます監視体制が強化され“言論の自由”が制限される現状を取材。
ここまで言論弾圧が進んでしまったひとつの原因は、「アメリカの国民が
自分の頭でものを考えなくなったこと」と言い切るコメントが印象的です。
ご参考URL ⇒ http://www.fusosha.co.jp/book/2010/06164.php

■金谷武洋 「日本語は亡びない」(ちくま新書、10/03/10 ★★★★)
モントリオール大学で長年日本語を教える著者による「日本語が亡びる
とき」(水村美笛著、2008)に対する反論。 日本国外における“外国語
としての日本語学習者”は増加しており(133ヶ国、297万人、2006年度
調査)、日本語が内部に備えている防衛機能を文法も含め丁寧に説明。
「死にそこなった英語の歴史」(1066年~14世紀初頭まで300年、英国
は仏語により侵略された事実)、宮部みゆき(小説)と中島みゆき(歌詞)
から、双方に顕著な「地上の視点」など興味深い分析がなされています。
URL ⇒ http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065407

■上杉隆 「記者クラブ崩壊」(小学館101新書、10/04/06 ★★★☆)
「ジャーナリズムの最終的な役割が権力の監視にある」と考える著者は、
現在フリーランスのジャーナリストで記者クラブのあり方を批判してます。
時代遅れの既得権で守られた“マスコミ・タブー”の真相で、新聞・テレビ
では全く報道されません。 現役閣僚で「情報開示」の姿勢を貫く「岡田
外務大臣」と「亀井金融・郵政改革大臣」に対して、“風見鶏”の首相と
“ウソツキ”官房長官の「公約破棄」と「裏切り」の経緯を詳細にレポート。
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/sol_detail?isbn=9784098250769

【オマケ、今週の気になった言葉】

■「活字がデジタルに変わる時、われわれは何かを喪失する。間違い
ない。 携帯電話を手にした瞬間から、電話番号についての暗記力を
きれいになくしたみたいな調子で。」 (by 小田嶋隆)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100401/213774/?P=1


電子書籍の端末装置となる「iPad」がアメリカで発売されました。最大
64ギガバイト、約25万冊の書籍収納が可能で小さな図書館並の容量。
もっとも、書籍を「iPad」にダウンロードして読むユーザーは“少数派”で、
映画や音楽を楽しみ、ゲームをするひとが圧倒的多数だと思いますが、
一生読みきれない本を読了する前に機械が先に壊れるでしょうね(笑)
「iPod」がCDをなくしたように、本の“積ん読”スペース削減になります。

クリス・ボッティを凄い、と思ったのはトニーベネットのデュエットアルバムからだった

2010年04月08日 18時02分24秒 | CD&コンサートレビュー
Duets: An American Classic

RPM/Columbia

このアイテムの詳細を見る


先日のクリス・ボッティのコンサート、池袋でのライブの感動が続いている。
なんていい音だったのだろうか。
なんて素晴らしいミュージシャンだったのだろうか。
そのことを熱く語ったエントリーはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/cab16642efffa2f5df1a8e0a54dd5779


クリス・ボッティは最初の印象が悪かったので(本人のせいではなく、俺の偏見)
本当に素晴らしいミュージシャンであることがわかり
彼の演奏を聴くことができて本当に良かったと思う。

と同時に、狭い狭い偏見のせいでいいミュージシャンを聞き逃しているのではないだろうかと
不安になったりもした。

クリス・ボッティを最初に知ったのはNight Sessionsというアルバムで
ある方から「イケメントランペッターだよ」といってCDをもらったのだった。
その「イケメン」にカチンと来て、音楽はスムースジャズだし
これはダメだ、とまるで親の仇。

そのままにならずにすんだのは、冒頭で掲げた
トニー・ベネットの素晴らしいアルバム、
一年中聴いても、一生聴いても飽きることのない
この素晴らしいアルバムのアドリブプレヤーとして参加していたからだ。
最初は音だけ聴いていて、これはいいプレイヤーだ。
でもこのアルバムに参加しているぐらいだから
物凄い人なんだろう、とおもったらクリスだった。
たしかk.dラングとトニーが歌っている曲だったはずだ。
BECAUSE OF YOU duet with k.d. lang
この曲ソロを聴かなかったら、
おれはずっとクリス・ボッティを誤解していただろう。

ありがとう、トニー。危ないところだった!

さて、読者の方で、
トニー・ベネットの本作をもし聴いていらっしゃらないようでしたら
それは、素敵です。
これから「生まれて初めてトニー・ベネットのDuetを聴く」
という体験が出来るんですからね。

ぜひ、聴いてみてください。


Chris Botti in Boston [CD DVD]
Robert Leslie III Hurst,Yo-Yo Ma,Franz [Vienna] Schubert,Victor Young,Sting [1],Michel Colombier,Cole Porter,Andrea Morricone,Lara Fabian,Miles Davis,Richard Rodgers,Leonard Cohen,Charlie [1] Chaplin,Francesco Sartori,Keith Lockhart,Billy Kilson,Mark Whitfield,Dominic Miller,Boston Pops Orchestra,Billy Childs
Sony

このアイテムの詳細を見る


To Love Again: The Duets

Columbia

このアイテムの詳細を見る


When I Fall in Love

Sony

このアイテムの詳細を見る


Italia

Decca

このアイテムの詳細を見る


クリス・ボッティ・ライヴ! [DVD]
クリス・ボッティ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

このアイテムの詳細を見る