ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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クリス・ボッティのライブを見た。池袋の東京芸術劇場で。

2010年04月05日 22時16分48秒 | CD&コンサートレビュー
クリス・ボッティのライブを見た。池袋の東京芸術劇場で。

最近トランペットを一生懸命練習しているので、
いきおいトランペッターの音楽を聴いていることが多い。
なかでもクリスボッティは、チェット・ベイカーと並んで
俺が目指すトランペットサウンドに近いので
よく聞いていた。

そのクリスボッティが来日するから、見に行きましょうと
レッスンメイトのM本さんがチケットをとってくれた。
いやー、よかった見て。M本さんのおかげです。
素晴らしいコンサートでした。

まず、素晴らしいのは、生で聴くクリスボッティのラッパの音色で
これは柔らかく、太く、繊細で、時にパワフルで、
まー素晴らしいとしかいいようがない。
クリスボッティはマイルスの大ファンで、いまでも毎日マイルスを聴く、という話だが
確かにマイルスの直系と言ってもいいかもしれない。
ラッパをやってる人なら分かると思うけど、ハイトーンをロングトーンで吹いて
ピッチをビシっと合わせて柔らかに吹くなんていう芸当は、
生半可な技術と経験ではできないが、
クリス・ボッティは、一曲目から軽々とやって見せた。

それから音楽も素晴らしい。
スムースジャズってのは、一見軟弱なイメージがあるが
それは素人考えです。ジャンルで音楽のクオリティははかれません。
クリスボッティの音楽は、もっとオープンだし、シリアスで、深い。
フラメンコ・スケッチなど、もろジャズのマイルスへのトリビュートだし。
ピアニストもギターも最先端のモロジャズ。
みんなソロが素晴らしい
中には一曲目のようにアヴェ・マリアのようなクラシックの要素も入れているが
とにかく音が美しいので、何を吹いても、OKであります。
素晴らしい!

そして何より一番感動したのは
ミュージシャンシップの高さだ。
もう、ステージに立つものはみなお手本にすべし、と思うほど
素晴らしいミュージシャンシップでした。
ステージでの立ち居振る舞い、立ち姿の美しさ。
お客さまへの気配り、MCの丁寧さと気の効かせ具合。
さらに言えば、自分のグループのミュージシャンへの姿勢と敬意も素晴らしい。
オーディエンスとステージをまるごとしっかりと支え、
誰もが満足し、微笑みながら変えるような素晴らしいステージを作り上げること。
これを年間300ステージやってるそうですよ。

いや、頭がさがるし、これは見ておいて本当に良かった、と思うのでした。

とりあえず、あの音を聴いただけで
ラッパの音が良くなったような気がするわけでした。


音楽好きの皆さんに、ぜひこのライブインボストンのDVD付きを見ていただきたいと思います。
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