明治から太平洋戦争後まで
廣島と呉を中心に
すずが上陸する雁木
今年(2016年)の秋、
映画『この世界の片隅に』(監督・脚本:片渕須直)
が公開される。
それに合わせ、映画のロケーションマップが
平和記念公園レストハウス、
くれ観光情報プラザ、
など4ヶ所で配布されることになったそうじゃ。
そこで、このロケーションマップに出てくる場所、
そうでない場所も含めて、
かつての廣島と呉について話をしてみたいと思います。
第1回目の今日は、
本川橋(ほんかわばし)の南西側にある
すずが上陸する雁木(がんぎ)じゃ。
↓映画『この世界の片隅に』については、こちら↓
映画「この世界の片隅に」公式サイト
↓漫画『この世界の片隅に』については、こちら↓
こうの 史代『この世界の片隅に(前編)』Amazon
こうの 史代『この世界の片隅に(後編)』Amazon
原作漫画の第1話(『冬の記憶(9年1月)』)は、
主人公の浦野(うらの)すずが、
廣島市南部にある江波(えば)から、
中心街の中島本町(なかじまほんまち)にある料理屋「ふたば」まで、
実家で作った海苔を届けに行くというお話。
すずが川沿いの道を歩いとると、
川船の船頭さんが声をかけてくる。
「どこへ行くんな。乗せてっちゃろうか?」
すずが住む江波から中島本町までは、
本川(ほんかわ)いう川で結ばれとるんじゃの。
このころ、1934年(昭和9年)ごろはまだ
廣島では川船を使って物資を運んどったらしい。
写真左手奥(南側)から川を上ってきて、
中島本町に着いたすずは、
町の西側にある本川橋のたもとにある
雁木で川船から降りる。
映画『この世界の片隅に』の監督
片渕須直(かたぶち すなお)さんは
次のように書いとられる。
「この世界の片隅に」の冒頭、
主人公のすずは江波から
本川をさかのぼる舟に乗せてもらって中島本町にたどり着く。
「第13回 『生きている町』との触れ合い」1300日の記録[片渕須直]
ここで、雁木について説明しとかにゃいけん。
雁木いうのは、川のそばに作られた、階段状の船着き場のこと。
船での輸送が盛んじゃった江戸時代に発達して、
廣島市内には、今も400ヶ所以上の雁木が残っとるそうじゃ。
雁木を上ったところには、
料理屋「ふたば」があり、廣島のかつての繁華街じゃった
中島本町がある。
そう、中島本町は、
料亭や呉服店、商店、映画館などがある、
廣島の「かつての繁華街」じゃった。
中島本町の北側には、
珍しいT字型の橋として有名な、
そして原子爆弾の投下目標ともなった
相生橋(あいおいばし)がある。
1945年(昭和20年)8月6日に投下された原子爆弾は、
中島本町を含む中島町(なかじまちょう)の頭上で炸裂。
街も住民も、一瞬のうちに消えて
のうなって(=無くなって)しもうたんじゃ。
その中島町は今、
広島平和記念公園として整備されとるんじゃの。
↓広島平和記念公園については、こちら↓
広島平和記念資料館
撮影日:2016年4月17日
今日は、あのころの廣島・呉(その1)ということで、
『この世界の片隅に』のすずが上陸する雁木
について話をさせてもらいました。
ほいじゃあ、またの。
廣島と呉を中心に
すずが上陸する雁木
今年(2016年)の秋、
映画『この世界の片隅に』(監督・脚本:片渕須直)
が公開される。
それに合わせ、映画のロケーションマップが
平和記念公園レストハウス、
くれ観光情報プラザ、
など4ヶ所で配布されることになったそうじゃ。
そこで、このロケーションマップに出てくる場所、
そうでない場所も含めて、
かつての廣島と呉について話をしてみたいと思います。
第1回目の今日は、
本川橋(ほんかわばし)の南西側にある
すずが上陸する雁木(がんぎ)じゃ。
↓映画『この世界の片隅に』については、こちら↓
映画「この世界の片隅に」公式サイト
↓漫画『この世界の片隅に』については、こちら↓
こうの 史代『この世界の片隅に(前編)』Amazon
こうの 史代『この世界の片隅に(後編)』Amazon
原作漫画の第1話(『冬の記憶(9年1月)』)は、
主人公の浦野(うらの)すずが、
廣島市南部にある江波(えば)から、
中心街の中島本町(なかじまほんまち)にある料理屋「ふたば」まで、
実家で作った海苔を届けに行くというお話。
すずが川沿いの道を歩いとると、
川船の船頭さんが声をかけてくる。
「どこへ行くんな。乗せてっちゃろうか?」
すずが住む江波から中島本町までは、
本川(ほんかわ)いう川で結ばれとるんじゃの。
このころ、1934年(昭和9年)ごろはまだ
廣島では川船を使って物資を運んどったらしい。
写真左手奥(南側)から川を上ってきて、
中島本町に着いたすずは、
町の西側にある本川橋のたもとにある
雁木で川船から降りる。
映画『この世界の片隅に』の監督
片渕須直(かたぶち すなお)さんは
次のように書いとられる。
「この世界の片隅に」の冒頭、
主人公のすずは江波から
本川をさかのぼる舟に乗せてもらって中島本町にたどり着く。
「第13回 『生きている町』との触れ合い」1300日の記録[片渕須直]
ここで、雁木について説明しとかにゃいけん。
雁木いうのは、川のそばに作られた、階段状の船着き場のこと。
船での輸送が盛んじゃった江戸時代に発達して、
廣島市内には、今も400ヶ所以上の雁木が残っとるそうじゃ。
雁木を上ったところには、
料理屋「ふたば」があり、廣島のかつての繁華街じゃった
中島本町がある。
そう、中島本町は、
料亭や呉服店、商店、映画館などがある、
廣島の「かつての繁華街」じゃった。
中島本町の北側には、
珍しいT字型の橋として有名な、
そして原子爆弾の投下目標ともなった
相生橋(あいおいばし)がある。
1945年(昭和20年)8月6日に投下された原子爆弾は、
中島本町を含む中島町(なかじまちょう)の頭上で炸裂。
街も住民も、一瞬のうちに消えて
のうなって(=無くなって)しもうたんじゃ。
その中島町は今、
広島平和記念公園として整備されとるんじゃの。
↓広島平和記念公園については、こちら↓
広島平和記念資料館
撮影日:2016年4月17日
今日は、あのころの廣島・呉(その1)ということで、
『この世界の片隅に』のすずが上陸する雁木
について話をさせてもらいました。
ほいじゃあ、またの。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます