通でがんす

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あのころの廣島・呉(その1)

2016年04月22日 | 見て歩き
明治から太平洋戦争後まで

廣島と呉を中心に

すずが上陸する雁木








今年(2016年)の秋、

映画『この世界の片隅に』(監督・脚本:片渕須直)

が公開される。





それに合わせ、映画のロケーションマップが

平和記念公園レストハウス、

くれ観光情報プラザ、

など4ヶ所で配布されることになったそうじゃ。





そこで、このロケーションマップに出てくる場所、

そうでない場所も含めて、

かつての廣島と呉について話をしてみたいと思います。





第1回目の今日は、

本川橋(ほんかわばし)の南西側にある

すずが上陸する雁木(がんぎ)じゃ。





↓映画『この世界の片隅に』については、こちら↓

映画「この世界の片隅に」公式サイト





↓漫画『この世界の片隅に』については、こちら↓

こうの 史代『この世界の片隅に(前編)』Amazon

こうの 史代『この世界の片隅に(後編)』Amazon





原作漫画の第1話(『冬の記憶(9年1月)』)は、

主人公の浦野(うらの)すずが、

廣島市南部にある江波(えば)から、

中心街の中島本町(なかじまほんまち)にある料理屋「ふたば」まで、

実家で作った海苔を届けに行くというお話。





すずが川沿いの道を歩いとると、

川船の船頭さんが声をかけてくる。

「どこへ行くんな。乗せてっちゃろうか?」





すずが住む江波から中島本町までは、

本川(ほんかわ)いう川で結ばれとるんじゃの。





このころ、1934年(昭和9年)ごろはまだ

廣島では川船を使って物資を運んどったらしい。







写真左手奥(南側)から川を上ってきて、

中島本町に着いたすずは、

町の西側にある本川橋のたもとにある

雁木で川船から降りる。





映画『この世界の片隅に』の監督

片渕須直(かたぶち すなお)さんは

次のように書いとられる。





「この世界の片隅に」の冒頭、

主人公のすずは江波から

本川をさかのぼる舟に乗せてもらって中島本町にたどり着く。

「第13回 『生きている町』との触れ合い」1300日の記録[片渕須直]








ここで、雁木について説明しとかにゃいけん。



雁木いうのは、川のそばに作られた、階段状の船着き場のこと。

船での輸送が盛んじゃった江戸時代に発達して、

廣島市内には、今も400ヶ所以上の雁木が残っとるそうじゃ。






雁木を上ったところには、

料理屋「ふたば」があり、廣島のかつての繁華街じゃった

中島本町がある。





そう、中島本町は、

料亭や呉服店、商店、映画館などがある、

廣島の「かつての繁華街」じゃった。





中島本町の北側には、

珍しいT字型の橋として有名な、

そして原子爆弾の投下目標ともなった

相生橋(あいおいばし)がある。





1945年(昭和20年)8月6日に投下された原子爆弾は、

中島本町を含む中島町(なかじまちょう)の頭上で炸裂。

街も住民も、一瞬のうちに消えて

のうなって(=無くなって)しもうたんじゃ。





その中島町は今、

広島平和記念公園として整備されとるんじゃの。





↓広島平和記念公園については、こちら↓

広島平和記念資料館





撮影日:2016年4月17日





今日は、あのころの廣島・呉(その1)ということで、

『この世界の片隅に』のすずが上陸する雁木

について話をさせてもらいました。



ほいじゃあ、またの。

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