通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

映画『彼女は夢で踊る』と第一劇場

2021年05月16日 | まんが・テレビ・映画
踊り子は夢を演じて、

客はそれぞれの夢を見る──。





先日、映画『彼女は夢で踊る』と、
広島にある第一劇場について、
ちょこっとだけじゃけど
話をさせてもろうた。

『彼女は夢で踊る』は、
ストリップ劇場である
第一劇場を舞台とした映画。

5月20日に第一劇場が閉館するのに
合わせる形で、
5月15日から31日まで、
横川シネマでアンコール上映中。





広島県は、ご存じのとおり、
今日5月16日から31日まで、
新型コロナの緊急事態宣言の
対象地域となってしもうた。

横川シネマは上映を続けるつもりじゃが、
昨年の緊急事態宣言の時ように
映画館が休館という恐れがなくもない。

ほいじゃけぇ、昨日(15日)、
『彼女は夢で踊る』を
観に行ってきたんじゃの。





↓映画『彼女は夢で踊る』については、こちら↓

映画「彼女は夢で踊る(Dancing in her Dreams)」オフィシャルサイト





↓横川シネマについては、こちら↓

横川シネマ公式サイト





今日は、
映画『彼女は夢で踊る』と
第一劇場
についての話でがんす。





この映画で圧倒されるのが、
階段の壁に残された、
踊り子さんたちの無数のキスマーク。

壁にキスマーク?

最初に説明したとおり、
この映画はストリップ劇場が舞台のお話。

踊り子さんたちは、
2階にある控え室から
1階の舞台へと降りていく。

舞台へ向かう踊り子さんたちが、
劇場への感謝を込めて
誰ともなく始めた(と思われる)のが、
壁にキスマークを残していくこと。

舞台が無事に終わりますようにという、
願掛けのようなものじゃろうの。

そのキスマークが
階段の壁に無数に残されていることから、
第一劇場の歴史がうかがえる。





この映画のラストを飾るのが、
本物のストリッパー
矢沢ようこさんの舞台。

このシーン、
涙なしでは観れんかった。

バックに流れるのは、
松山千春さんが歌う「恋」。
この選曲も、えかった。

あのシーンは、
ええものを観させてもろうた
と感謝しとります。





ストリッパーを演じられた
岡村いずみさんもえかった。

テキーラを飲みながらお店で踊るシーン、
朝の川岸で踊るシーン。

とても美しく、
とても素敵でした。





皆さんも、機会があれば、
劇場で是非ご覧ください。





映画が終わった後に舞台挨拶があって、
時川英之(ときがわ ひでゆき)監督と
企画・プロデューサーの
横山雄二(よこやま ゆうじ)さんから
映画の裏話が聞けたのも、えかった。

横山さんといえば、
テレビやラジオでおなじみ
RCCのアナウンサー、
天才・横山雄二。

生で横山さんを見るのは、
今回が初めてじゃった。





↓横山雄二さんについては、こちら↓

「横山雄二」RCC中国放送







映画を観終わった後、
第一劇場へ行ってみた。

雨の中じゃったが、
劇場の前で写真を撮っている方が
10人以上はおられたかの。







劇場入口には、時川英之監督、
加藤雅也(かとう まさや)さん、
岡村いずみさん、横山雄二さんの
花束が飾ってあった。







18・19・20日の最後の3日間だけ、
矢沢ようこさんが特別出演される
とのこと。







第一劇場を取り壊した跡には、
ホテルが建てられるそうじゃ。





以下、余談…。



第一劇場が開館したのは
広島カープが初優勝した年、
今から46年前の
1975年8月のこと。

そして、今の社長が
2代目を引き継いだのが、
1985年のこと。

そのころは、ストリップ劇場が
全国に200件以上あって、
第一劇場だけでも、1日に数百人が
列を作るということもあったという。



この映画は、今から4年前の
2017年2月末に第一劇場が閉館、
3月半ばから取り壊しが始まる
という状況の中で撮影が始まった。

閉館したあとじゃったけぇ、
劇場の中で自由に撮影ができたんじゃの。

ところが、
映画の撮影中に2代目社長が、
「閉館するのを止める」
と言い出した。

これを聞いて慌てたのが、
時川英之監督。

取り壊され、更地になった劇場跡に
立ち尽くす社長、
というラストシーンを思い描いていたが、
それが撮影できない!

どうする?

…というわけで、
今のようなラストシーンに
なったそうじゃ。

どのようなラストシーンになったかは、
観てのお楽しみ。




今日は、
映画『彼女は夢で踊る』と
第一劇場
について話をさせてもろうたでがんす。



ほいじゃあ、またの。

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