通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

亥の子(いのこ)

2009年12月10日 | 季節の話題
皆さん、亥の子(いのこ)はご存知ですかいの?


亥の子は、旧暦10月(亥の月)の亥の日に行われる行事。
主に西日本で見られ、亥の子餅を作って食べ万病除去・子孫繁栄を祈る。
あるいは、子供たちが地区の家の前で地面を搗(つ)いて回る。

旧暦10月の亥の日の夕方から夜にかけて、地区の子供たち
(男子のみの場合もある)が集まり一軒一軒を巡って、歌を歌いながら
平たく丸いもしくは球形の石に繋(つな)いだ縄を上下させて地面を搗く。
地方によって歌の内容は異なるが、亥の子のための歌が使用される。
子供たちが石を搗くとその家では、餅や菓子、小遣いなどを振舞う。
振る舞いの無い家では悪態をつく内容の歌を歌われることもある。


わしが広島県安芸郡府中町で歌っとった亥の子歌は、こんな歌じゃった。

亥の子 亥の子 亥の子餅搗いて
祝わん者は 鬼産め 蛇(じゃ)産め
繁盛せえ 繁盛せえ

…と書いとって気がついた。
先に「振る舞いの無い家では悪態をつく」とあった。
わしゃ、鬼を「埋め」るんじゃと思うとったが、ひょっとしたら、
鬼を「産め」というんが正解なんかの?
「亥の子を祝わないようなヤツは 鬼や蛇の子を産んでしまえ」という意味。

参考までに、瀬戸内地方にはこんな亥の子歌があるそうじゃ。
「祝わん者は 鬼か蛇(じゃ)か 角の生えた子産め」
(愛媛県伊予市・旧南山崎村地区)
「亥の子の宵(えー)に祝わんものは 鬼産め 蛇産め 角のはえた子産め」
(広島県福山市・新市町金名地区)


あと「餅や菓子、小遣いなどを振舞」い、「振る舞いの無い家では悪態をつく」
というのは、ハロウィンに似とりませんかの?
「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」
というやつ。
亥の子の行われる旧暦10月の亥の日(10日)は、
今年(2009年)は11月26日(木)で、ハロウィンの10月31日と日にちも近いしの。


以上、ご存知の方がありましたら、教えてください。


「亥の子石を搗いた後は各家庭の庭先に石の形に半球の穴が残り、
大きいほど喜ばれた」とも書いてあった。
土の庭なら、穴が残ってありがたみがあるんじゃろうが、
わしのころは、アスファルトで舗装している道路で石を搗いとった。
当然、穴ぼこを開けるわけにはいかん。
ほいじゃけえ、わらを敷いて、その上で石を搗いとったんよ。


今回は、ウイキペディアの「亥の子」を参考にさせてもらいました。


今年も残り22日でがんす。
寒さに負けず、ぼちぼちやりましょう。


ほいじゃあ、またの。

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