通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

新幹線通勤!

2018年07月23日 | 日記
西日本豪雨

2018年7月12日(木)以降





【前回までのあらすじ】

7月5日からの大雨で、広島県は大きな被害を受けた。
そんな中、姪っ子の沖縄での結婚式に同行。
あちこちで行く手を阻まれながらも無事、行って帰ることができた。
そして、12日からは仕事。
やれやれ…(ため息)。






ほんまは11日から仕事に行くはずじゃったんじゃが、台風8号の影響で沖縄-広島の飛行機が飛ばんかったため、1日遅れで12日から出勤。





ところが、豪雨の影響を受けた広島では、JR在来線で以下の区間が運転見合わせに。(7月12日時点)


【呉線(くれせん)】
三原-海田市(かいたいち)間(=全線)


【芸備線(げいびせん)】
広島-(岡山)備中神代(びっちゅうこうじろ)間(=全線)


【山陽本線】
(岡山)笠岡-海田市間


【福塩線(ふくえんせん)】
福山-神辺間、府中-塩町(しおまち)間



4年前、2014年8月の豪雨の時、全線で運転見合わせとなった可部線(かべせん)は今回、無傷。


つまり、広島県下を走るJR在来線5路線のうち、上記の4路線が一部、または全線で運転見合わせをするという、まさに「異常事態」!
かつて、こんなことがあったじゃろか!?





わしは毎日、山陽本線で八本松まで通勤しとるんじゃが、JRは不通、国道2号線も高速道路も通行止め。
「どうやったら会社まで行けるかいの?」
会社に出勤しとる人に聞いてみたら、「新幹線で代替輸送をしとるけぇ、あれに乗って来たらええですよ」という返事。

…新幹線による代替輸送?





JRで不通区間が発生すると、ふつうは代行バスが出る。
今回は新幹線が通常通り運行しているので、これを使って代行輸送することに。

具体的には、今回の豪雨災害より前、7月6日までに購入した、山陽本線の不通区間を一部でも含む通勤・通学定期券、回数券の利用者であれば、こだま・ひかりの「自由席」に限って利用できるというもの。

おぉ、これはありがたい!

間違っても、指定席やグリーン車には乗れません!
(正規の乗車券・特急券を買えば話は別じゃが…)

自宅に近い新幹線駅に行って定期券を見せると、「新幹線代替輸送乗車券」という、定期券くらいの大きさの紙がもらえる。
それを持って新幹線に乗り、勤務先・通学先に近い新幹線駅でこの券を渡して降りる。

この代替区間の表示が、
13日(金)までは「新倉敷⇔広島」じゃったのが、
17日(火)が「福山⇔広島」、
18日(水)以降は「三原⇔広島」になっとって、在来線の復旧状況が分かる。

この「新幹線代替輸送乗車券」、きちんと日付印が押してある日もあれば、押してない日もある。
利用者が多いけぇ、そこまで手が回らんのじゃろうと思います。





わしは山陽本線で広島から八本松まで通勤しとるけぇ、新幹線は広島から東広島までを利用することになる。

ウィキペディアで調べてみると、東広島駅の2016年の1日平均乗車数は、1,246人。
今は1日50本(上下線合わせて)の各駅停車のこだま・ひかりが停車するので、

1,246人÷50本=24.9人

1本当たり25人くらいしか乗らない、そんな山間部にあるのどかな駅が、東広島駅。
それが今回、一気に脚光を浴びることになった!

朝夕の通勤時間帯は、広島から東広島へ向けては、1本あたり500人近くが利用している(と思われる)。
しかも、ベッドタウンである東広島から広島へ向けての利用者が多いため、朝夕の通勤時間帯にそれぞれ1本ずつ臨時列車が運転されている。
この時間帯だけに限れば、今までの20倍以上の人が利用しとることになるんじゃの。

さっき、「利用者が多いけぇ、そこまで手が回らん」と言うたのは、こういうところからわしが勝手に想像したものじゃ。
JR職員の皆さん、毎日の業務、お疲れさまです。





というわけで、新幹線で広島から東広島まで行くことができた。
ところが、そこから先、東広島-八本松までの交通手段がない!
とりあえずは会社の人の車に便乗させてもろうとったが。

17日(火)からは、東広島-寺家(じけ)・八本松間(西へ)、東広島駅間-西高屋(にしたかや)・白市(しらいち)間(東へ)で代行バスが運行されるようになった。
基本は毎時0分と30分に出発するようじゃが、朝夕の通勤時間帯は満員になり次第、出発という形をとっているようじゃ。

この代行バス、県内の複数のバス会社から集めてきているため、いろんなバスが走っとる。
バスヲタの人にとっては、たまらないのでは?





最後に、JR各路線の復旧見通しについて。(7月18日時点)




(中國新聞 2018年7月19日)


【呉線】
海田市-坂 8月上旬
坂-広 11月中
広-三原 2019年(来年)1月中


【芸備線】
広島-下深川(しもふかわ) 7月23日から通常運転
下深川-狩留家(かるが) 9月中
狩留家-備後落合 少なくとも1年以上


【山陽本線】
海田市-瀬野(せの) 8月中旬
瀬野-白市(しらいち) 10月中
白市-三原 11月中


【福塩線】
府中-塩町 少なくとも1年以上



これを見る限り、わしが毎日利用する八本松までは、10月中の運転再開予定。
というわけで、わしの新幹線通勤はあと3ヶ月近く続く予定じゃ。
広島に台風が来て、復旧作業が振り出しに戻らんことを願うばかりじゃが…。

駅が浸水した瀬野に通う娘1号によると、「瀬野は、ほんまにあと1ヶ月で運転再開できるん?」という状況らしい。
復旧作業にあたっておられる方、連日の猛暑の中、お疲れさまです。

毎日、少ない便数で混雑する山陽本線に乗って海田市から広島まで通う人に聞くと、8月中旬、瀬野まで運転再開になった暁には、「瀬野から八本松・寺家まで代行バスを運転して欲しい」と考えているようじゃ。
幸い、瀬野-八本松間で通行止めがあった国道2号線は通行が可能となり、21日から国道2号線は2週間ぶりに全通になった!
となると、わしも広島から瀬野まで在来線、瀬野から八本松まで代行バスということになるかもしれん。





わしが敬愛するトランペッターの新田一郎氏が、こう言われた。
「人間万事塞翁が馬(にんげん(じんかん) ばんじ さいおうがうま)」と。

このことわざの意味は、
「幸せだと思っていたものが、実は不幸の原因になったり、禍(わざわい)と思っていたものが、逆に幸運を呼び込むことがあるよ」
ってこと。

人生では、何が幸せで、何が不幸になるか分からんけぇ、目の前のことに一喜一憂(いっきいちゆう)するな、ってことじゃ。





振り返ってみれば、この2週間で、いろんな経験をした。
55歳にして初体験したことを、5回にわたって書かせてもろうた。

目の前のことにひとつずつ誠実に対処していけば、人生は楽しいものかもしれんのう。

(おわり)





今日は、西日本豪雨(その5)「新幹線通勤!」について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。

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