通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

灰ヶ峰~呉市ぶらり(その9)

2018年06月04日 | 見て歩き
灰ヶ峰(はいがみね)

呉市街北部の山

映画『孤狼の血(ころうのち)』ロケ地






「広島・呉でオールロケが行われた映画『孤狼の血』(5月12日公開)のロケ地めぐりをしています」

「今日は、呉市街北部にある山・灰ヶ峰じゃ」





↓映画『孤狼の血』予告編については、こちら↓

「孤狼の血 予告編 (広島Ver.)」YouTube





↓映画『孤狼の血』ロケ地については、こちら↓

「5/12公開 第2弾「孤狼の血」ロケ地マップvol.2「呉」&「広島」」呉観光協会





↓前回の記事は、こちら↓

呉共済病院~呉市ぶらり(その8)







「ロケ地マップの表紙は灰ヶ峰で撮影されとるんじゃね」

「予告編でいうと、1分6秒、1分14秒、1分26秒あたりに出てくるのが灰ヶ峰山頂じゃの」

「どんなシーンで使われとるんじゃろか?」

「尾谷組と五十子(いらこ)会、ふたつの組が全面抗争となるのを防ごうと、裏で動く刑事の大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)。大上は尾谷組の若頭を務める一之瀬守孝(いちのせ もりたか。演:江口洋介(えぐち ようすけ)さん)を呼び出して自重するよう説得するも、不調に終わる」



「わしら行くけぇの」
(一之瀬守孝)




「ふたつの組が全面抗争となれば、その戦いの場になって血が流れるところは、彼らの後ろに見える呉(原作・劇中では「呉原」)の街になるというわけじゃ」

「そういう意味を込めてここで撮影されたんじゃろか?」

「…と、わしが勝手に解釈しとるんじゃがの。それはともかく、尾谷組との調整に失敗した大上は、五十子会との直接交渉に臨まざるを得なくなる。その結果、大上は五十子会によって殺されてしまうんじゃ」

「大上が失踪した後、遺体発見の報告を聞いた新人刑事・日岡秀一(ひおか しゅういち。演:松坂桃李(まつざか とおり)さん)が駆けていくのが、呉市の東にある阿賀(あが)の大谷川(おおたにかわ)沿いで撮影されたんじゃったね」

「県警が大上の死亡原因を「事故死」と発表したことに疑問を抱き、里佳子から大上との経緯(いきさつ)を聞かされた日岡は、大上の古くからの友人で、全日本祖国救済同盟代表の瀧井銀次(たきい ぎんじ。演:ピエール瀧(たき)さん))と組んで怒濤(どとう)のラストへなだれ込んでいくんじゃの」







「ロケ地マップの表紙の写真は、このあたりで撮影されたんじゃね」







「映画の中のシーンは、高い所から俯瞰(ふかん)で撮っとるんじゃが、そこから写真を撮影することはできん。そこで、山頂側から下を見たところと…」

「右側に車が停まっとるところが、駐車場」







「駐車場の奥から見たところを紹介しときます」





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





…以下、余談。





「灰ヶ峰は、呉市街地の北部にある独立峰(どくりつほう)で、標高は737メートルあるんじゃ」

「独立峰は富士山のように、連なっている山々がない、ただ一つで成り立っているの山のことじゃね」

「ほいじゃけぇ、呉市内から見ることができるし、山頂からは360度近い視界があって、呉市はもとより瀬戸内海の島々まで一望できるんじゃの」

「実際に、どのあたりまで見渡すことができるん?」







「西は、広島市街からさらに遠くにある廿日市市(はつかいちし)と、その沖に浮かぶ日本三景にしてユネスコの世界遺産に選ばれた厳島も見える」







「そして、呉市街」

「こうして見ると、呉いう街は山と島に囲まれとることが分かるのう」

「陸は三方が山に囲まれて、海にも島が見えるね。手前にあるのが灰ヶ峰で、左に見えるのが休山(やすみやま)。えーと、右の山が…」

「鉢巻山(はちまきやま)」

「そうそう、鉢巻山。『この世界の片隅に』の最後に出てきた」

「海には、かつての海軍兵学校、今の海上自衛隊第1術科学校がある江田島(えたじま)が見える。遠くには、広島湾を挟んで反対側にある、山口県の岩国市街も見えるそうじゃ」

「呉市と音戸(おんど)の間にある、音戸の瀬戸も見える」

「明治時代、海軍が呉に鎮守府を作ることを決めた理由が、呉湾に大型の船が停泊するのに適した海の広さと深さがあることと、湾の周囲を山と島に囲まれとるところなんじゃの」

「あのころは、まだ飛行機がなかったけぇ、日本以外の外国が日本を攻めてくるときは、船(艦艇(かんてい))で攻めてくるしかなかったんよね」

「呉湾に侵入してくるためには、音戸の瀬戸、早瀬(はやせ)の瀬戸という狭い海峡を通ってくるか、広島湾から呉市北西部にある天応(てんのう)と江田島の間の海峡を通ってくるしかないんじゃ」

「海から攻めてくることが難しく、敵の攻撃から守りやすいということで、呉に鎮守府が作られたいうわけじゃね」

「あと、山の中腹あたりまで住宅地があるのがよう分かるのう」

「映画『海猿』にも出てきた両城(りょうじょう)の200階段も、こんな街に作られたものなんじゃね」







「東は、阿賀と広が見える」

「広には戦前、広海軍工廠があったね」







「白岳(しらたけ)山に吉松(よしまつ)山、川尻(かわじり)と下蒲刈島(しもかまがりじま)を結ぶ安芸灘大橋(あきなだおおはし)が見える」

「広島県呉市の下蒲刈島から、上蒲刈島(かみかまがりじま)・豊島(とよしま)・大崎下島(おおさきしもじま)・平羅島(へらしま)・中ノ島(なかのしま)、そして愛媛県今治市(いまばりし)岡村島(おかむらじま)までの7つの島を橋で結ぶ、安芸灘とびしま海道になっとるんじゃね」

「かすんでよう見えんが、遠くには瀬戸内海の向こうにある四国の山々が見えるそうじゃ」





↓とびしま海道については、こちら↓

とびしま海道〜海・島・橋〜観光情報 | 下蒲刈・蒲刈・豊浜・豊・関前の地域間交流と連携を推進







「手前から灰が峰、江ノ藤(えのふじ)山、そして奥に見えるのが野呂(のろ)高原」







「郷原(ごうばら)から、遠くは東広島市の黒瀬町(くろせちょう)まで見渡すことができるんじゃの」

「すごいねぇ。そういや、灰ヶ峰から見える夜景もきれいなんよ」

「夜景でいうと、灰ヶ峰は中四国三大夜景・夜景100選・日本夜景遺産に選ばれとるそうじゃ」







「…という景色が、この展望台から一望できる」







「展望台の階段の足元には三角点があるんじゃの」







「山頂には、灰ヶ峰気象レーダー観測所があって…」







「呉駅から灰ヶ峰を見た時も、山頂に気象レーダーがあるのが見える」







「灰ヶ峰のふもとにある西畑(にしはた)交差点にある看板には…」

「山頂に気象レーダーの絵が描いてあるんじゃね」





↓灰ヶ峰気象レーダー観測所については、こちら↓

「環境学部地球環境学科「灰ヶ峰レーダー観測所見学」」広島工業大学







「ネットで調べても分からんかったのが、山頂の東側にあるアンテナ」





↓灰ヶ峰については、こちら↓

「灰ヶ峰」呉市ホームページ





訪問日:2018年6月2日





「今日は、映画『孤狼の血』ロケ地のひとつ、呉市街北部の灰ヶ峰について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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