タイトル---日本空手道少林流円心会に入会して。第1532号 25.03.06(水)
先日、荘内の皆様が日本空手道少林流円心会道場をご訪問された時の作文発表の二人目の分をご紹介致します。
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日本空手道少林流円心会に入会して
鹿児島市立吉野中学校一年三組 中島瑠果
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私が少林流円心会道場に入って十ケ月が経ちました。道場で修行している子どもたちが、あの難解な南洲翁遺訓を堂々と発表する姿は、今でも鮮烈に覚えています。
南洲翁遺訓の言葉は現代社会ではあまり使わない言葉ですが、人が生きていく上においてとても大切な訓戒だと教わりました。南洲翁遺訓は西郷隆盛の言葉であり、高度な言葉なのですが、道場では子どもたちに、分かりやすいように、置き換えて説明をしてくださいます。その中でも、私が一番心に残った言葉は、南洲翁遺訓第十七章「正道を踏み国を以て斃るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。---」、置き換えた意味は「友達つきあいにしても堂々として交際しなさい。」と解説してくださいます。
今、日本では、いじめられて自殺をする、という子どもたちが世間をにぎわせています。人をいじめるよりか、いじめられる人の方が長生きをするのだ、と教えていただきました。はじめは、「何故、いじめられる人の方が長生きをするのだろう」と、とても疑問に思いました。悪いことをすると必ず天が見ていて、天罰がくだされるのだ、というのです。私はこのことを聞いてから、人は人、自分は自分と考えられるようになり、人を咎めることがなくなりました。人を咎めるということは、天罰がくだるだけでなく、相手はもちろん、自分をも自分で傷つけてしまい、心身共に悪くなってしまいます。私は、これほど悲しいことはないと思うのであります。
このように、私たちに多くの学びを与えてくれる南洲翁遺訓は、庄内藩の方々が命にかえてまとめたものだとお聞きしております。だからこそ、これからも庄内藩の皆さんとの徳の交わりを大切にし、この南洲翁遺訓からたくさんのことを学び、生きていく上での道しるべにしたいと思っております。
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幕末の黒船来航衝撃は
その場のがれの円満外交 3328 『南洲翁遺訓』83
円満の外交蔑視され和親
破れ外交不利の条約 3329 前掲書 83
無様なることを憂えた南洲は
彼の意に順従してはならぬと 3330 前掲書83
日韓の教科書問題靖国も
何時も日本は悪者扱い 3331 前掲書83
正道を信念込めて堂々と
堂々展開人物いたか 3332 前掲書83
歴史批判委縮円満事なかれ
一時しのぎを繰り返すだけ 3333 前掲書83
正道を踏みて国家と斃る気の
現わることを祈念するのみ 3334 前掲書84
トインビー日本の奇跡原因は
民の熱情「攘夷」お蔭と 3335 前掲書85
「攘夷」とは正道踏みて民族の
誇りを持ちて対抗運動 3336 前掲書84
文明の開化無条件屈伏の
屈辱南洲思考明確 3337 前掲書84
撫子の瑠果が命かけ大和心
目覚めと文武修行愈々 3338