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味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

伏して願はくは、恆に禮訓を存し、

2019-07-08 11:37:16 | ブログ
第3825号 01.07.08(月)

且つ魏王既に新(あらた)に閤(こう)を出づ。伏して願はくは、恆に禮訓を存し、師傅(しふ)を妙擇(みょうたく)し、其の成敗を示し、既に之を敦(あつ)くするに節倹を以てし、又之に勧むるに文学を以てし、惟れ忠惟れ孝、因りて之を奨め、導徳齊禮(どうとくせいれい)せんことを。乃(すなは)ち良器と為らん。此れ謂はゆる聖人の教、肅ならずして成る者なり、と。太宗深く其の言を納(い)れ、即日、魏王の料物を減ず。『貞観政要』266

 その上に魏王はすでに宮中から出ておられます。どうかお願いしたいことには、常に礼儀の教えを失わないようにし、良い教育係を精選し、成功と失敗とを明らかに示し、厚く節倹をさとし、文学を勧め、忠と孝とを教え励まし、徳を以て導き礼を斉えていただきたいものです。そうすれば立派な人物となるでありましょう。これが聖人の教えは、厳粛でなくとも成就するというものでございます」と。太宗は深く言を納れ、即日に魏王の料物を減じた。266

 【コメント】「常に礼儀の教えを失わないようにし、厚く節倹をさとし、文学を勧め、忠と孝とを教え励まし、徳を以て」世の人々と共通理解をし、連携し精力的に日々に挑みたいものです。

 その為には、人々の先頭を進む者の自覚として、勤勉であり、勤労精神旺盛であり、真摯であり、世の人々のお役に立つ人間でありたいものてす。

 先の4月30日にも書きましたが、『貞観政要』曰く、「安楽に至るに及びては、必ず寛怠を懐く。安楽を恃みて寛怠を欲すれば、事を言ふ者、惟だ兢懼せしむ。」とあります。

 「一たび平和になり安楽になりますと、必ず緩み心を持つようになります。君主が平和な安楽な状態に寄りかかって、緩み怠りたいと思っているときには、諌めようとする者も、つい君主の心にさからうのを恐懼して諌めなくさせてしまいます。」

 このように平和と繁栄は大変いいことなのですが、本当にいいことは、一生涯何事もなく、健康で長生きできることだと思います。

 特に現今は、平和と繁栄に浮かれ、子供を全うに育てられないようです。ある中学校では、当人が嫌いな食べ物を出されたのが「いじめ」だとのことです。こんないじめを受けたとして自殺をするような子供に育てるのは親の失格なのです。

 私の場合、母が厳しく終日、どなられどうしだったように思います。そのお蔭で”打たれ強く”なったと思っています。当今は子供が少なく、勉強が出来る子供、素直でおとなしい子供像を目指しているように思われます。

 何云われようと逞しく立ち向かっていく人間でありたいものです。100歳まで。私は80歳を過ぎましたが、現在も子供たちに組手技術を教えています。

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『善の研究』第269回

 従ってこれに対し責任を感ずることが薄いのである。自由意志論者が内界の経験を本として議論を立つるというが、内界の経験はかえって反対の事実を証明するのである。
 次に必然論者の議論について少しく批評を下して見よう。この種の論者は自然現象が機械的必然の法則に支配せらるるから、意識現象もその通りでなければならぬというのであるが、元来この議論には意識現象と自然現象(換言すれば物体現象)とは同一であって、同一の法則に由って支配せらるべきものであるという仮定が根拠となっている。

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