味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

天行、常あり。堯の為めに存せず、桀の為めに亡びず。

2016-06-15 10:22:09 | ブログ
第2724号 28.06.15(水)
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天行、常あり。堯の為めに存せず、桀の為めに亡びず。『荀子』
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 天の運行、すなわち天道というものは、いつも正しい道を変わることなく存在する。堯帝は立派な仁君であるが、その立派な仁君のために天道があるわけでもなく、また、桀王は暴君であるが、その暴君のために天道が亡びるものでもない。391
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【コメント】昨日は、GOOのメンテナンスの関係で、ブログ書きが普通に書けませんでした。御覧いただいている方々にご迷惑をおかけしました。
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 今朝、午前十時前、舛添都知事が辞任をすると発表されました。その一分前、私は家内に、まもなくニュース速報が出るだろう、都知事辞任として、と言ったばかりでした。
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 昨夜、ある左翼ジャーナリストが言うには、舛添氏は、優秀であるし、大変な自信家だと論評しました。如何に秀才であり、自信家であっても、それに相応する人々の評価、そして人格者としての行動が伴わなければならないと思います。
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 新党改革で一緒に仕事をされた方は、むちゃくちゃ自信が強すぎる男だったと酷評しました。ここまで至るには週刊文春の報道が功を奏したと言えるでしょう。
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 辞職報道を受けて共産党の方は、都議会で百条委員会を開くよう上程したという意向を示しました。辞任したからといって、これで問題をウヤムヤにするよりも、はっきりとしなければならないとのべられました。
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 直接公務とは関係ないのですが、舛添氏が身内の方々に対してとってきた諸々を明かにし、家族の在り方、身内の方々の円満な在り方も一考を要す時期でもあるような気が致します。(週刊文春には記載されていますが。)
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 トップリーダーは、知的な問題、日々の行動、勤倹節約の感覚、真摯なる態度での業務遂行、職員そして人々への指導等々、舛添氏が言う、粉骨砕身しなければならないのです。舛添氏が過去書いてきた文言、喋った言葉は、今の舛添氏とは全く乖離した状態だと思っています。
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 半世紀前から『南洲翁遺訓』と出会って学び続け、そして子供たちへ『南洲翁遺訓』を教えている私は果報者だと思っています。それは平井先生、竹下先生をはじめ鹿児島県教育界で活躍されてきた先生がたからの支援・応援であったと思っています。

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『臥牛菅実秀』(第260回)
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 明治六年二月十七日、忠宝は神戸善十郎を伴い、海軍太輔川村純義゛ヨーロッパに出張するのと同行して日本を立った。このとき忠宝は十八才であった。そして留学の目的は法律の勉強であった。
 実秀がかつて、これからの旧大名の子弟は『廻国は勿論、異国にも御渡り、形勢御覧遊ばされ候よう致し度く』と書いたことが、忠篤、忠宝によって実現したのである。

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『農士道』(第536回)
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 然し庭木を買うにしても単に枝振りが面白いというので、直ぐ之を欲しがるのは素人である。玄人は必ず先づ其の根を見ることを忘れぬものである。まことに天を摩する様に繁った大木なれば大木なるほど、それに相応しい根が゛深く大きく地中に拡がって不断に養分を吸収しているものである。外からは容易に見えないが、地中深くこの根を有すればこそ、而して断えず養分を吸収し、同化し、供給して地上部を養うが故にこそ、地上の枝葉は永く生長し繁茂し得るのである。
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