平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2009年9月6日 私たちの立場は変わらない

2009年11月02日 16時59分46秒 | Weblog
   私たちの立場は変わらない

 政権が交代することとなった。立場は、人を変える。これまで、庶民の生活が第一、と謳っていた野党だったが、政権をとった途端に人が変わったということにならなければいいが。
 強者になると弱者の気持ちがわからなくなる。弱者になると、自分よりもさらに弱い方々の立場が、よくわかるようになり、自分の身も顧みず、何とかしてさしあげたいと思うようになる。与党だった党は、これからは生活に苦しんでいる方々の声に耳がもっと向くことだろう。
 ところで、新しい政策を行うための財源を心配している声が多い。それに対しては、重要と考えるところに、お金を回すということだ。それにしても、長くそうした政策をし続けるには、この国にはお金がすでにない。そのような中で、頑張ってと声援を送りつつ見守る人、お手並み拝見と冷ややかに見ている人、様々である。
 ただ、新閣僚はわたしが決めます、といった硬直したものの言い方の中に、権力の座についた者のおごりを早くも見た気がした。信仰者は、その権力が神の御旨に反しない限りにおいて、それに従うという告白を共有している。いかなる権力であれ、それが、聖書の神様が教えているところ、イエス様が教えているところに反することを行おうとするならば、私たちは、NOと声を挙げるのである。
 政教分離原則というのは、国家が宗教に介入してはならないとするもので、信仰者は、常に国家のすることに関心を示す。私たちの立場は変わらない。


平良師