晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林川の岩石(4) 5/5

2012-05-05 | 歴史・民俗

2012.5.5(土・祝)晴、俄雨、雹

 磁性のあるもので数が多いのは赤紫と緑の混じった石で、小滝先生は輝緑凝灰岩ではといわれる。磁性のあるものの確立はそう高くなく、あっても弱い。凝灰岩というと火山灰が固まったものという認識だが一概にそう言うことでは無いらしい。古い図鑑(保育社 原色岩石図鑑 昭和38年)によると紫色は酸化第二鉄(赤鉄鉱)という説明があるが、赤鉄鉱には磁性はないと思われるので、磁性があるのは磁鉄鉱を含むものだろう。P1010622
 
上段左のポストイットが貼ってある辺りが輝緑凝灰岩、上段真ん中が赤色チャート。二本の帯状のところが鉄分である。


 ということは磁性が弱いからと言って製鉄の原料に向かないということでは無いようだ。
 次に多いのが赤色チャートである。これは上林の赤石と呼ばれるものでとても解りやすい岩石である。念道あたりではいくらでも拾うことができるし、鳥垣渓谷などでは大きな岩塊もあったりするので上林中どこでもあるのかと思っていたら実はそうではなかった。地質図舞鶴を見ると弓削、志古田、鳥垣の山中にのみ存在しているのである。P1010623
 
地質図の読み方よく解ってないのだが、、。


 磁性のあるものの確率は一段と低く、一割にも満たない。よく観察すると黒い帯状になったところが磁性があるようだ。チャートというのは堆積岩で、放散虫や海綿などの死骸が海底に溜まってできたものである。石英(二酸化ケイ素)の殻などが固まっているので非常に硬い。
 堆積の過程で鉄分が層状に溜まったと考えていたが、先生はチャートの割れ目に鉄分が侵入沈着したのではないかとおっしゃっていた。いずれにしてもチャートそのものに鉄分があるわけでは無いようで、それが磁性のあるものの確率が低い理由だと思われる。つづく

【作業日誌 5/5】
なめ茸植菌終了
ストーブ片付け

今日のじょん:初蛇(蛇アレの方は写真をアップにしないこと)
丸山に登山した4月24日、小唐内で今年初のヘビを目撃したが、じょんのテリトリーでは本日が初蛇である。隣の石垣で日向ぼっこしているのだが、シマヘビと青大将風のでかいやつでおなじみの二匹である。じょんは気がつかない様子だが、また嫌な季節が来たなあという感じだ。P1010625 P1010626

 


P1010627P1010628   

コメント
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