晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

じょんのびロマン(6) 3/15

2010-03-15 | 歴史・民俗

2010.3.15(月)曇

 じょんのび周辺の上林川が大きな湿地帯であったとして、葦などの植物が生い茂り、その上流に鉄を含む鉱脈があったとしたら、それを客観的に証明できるとしたら、高師小僧である。高師小僧とは何とも珍妙な名前だが、愛知県豊橋市高師原で発見され、褐鉄鉱が葦などの水生植物の根に沈着して硬い団塊となったものである。「古代の鉄と神々」(真弓常忠)では、これが弥生時代の初期の製鉄として使用され、鈴(すず)の語源ではないかと論じている。中には天然記念物となっているものもあり、相当希少なものと思っていたら、結構各地で出土しており、京都では深草でも発見されている。深草なら小椋池周辺の湿地帯といって良かろう。Img_3858

上林川の屈曲点、このあたりが一面の湖沼、あるいは湿地帯だったのではないか。今でも葦がびっしりと生えている。(2.6の写真)


 高師小僧は鬼板と呼ばれる褐鉄鉱の板状のものと一緒に発見されることがあるそうで、どちらもじょんのびの周辺が恰好の位置であると思っている。
 この小さな湖沼に弥生人が居住し、狩猟や農耕の傍ら農具や刃物を造るため、植物の根に蓄積した褐鉄鉱の塊を野たたらで精製していたとしたら、まさにこれはロマンである。完
【作業日誌 3/15】
薪割り

今日のじょん:やっと便が正常な色に戻った。今朝は念道橋まで散歩に行く、実に一週間ぶりの散歩である。退屈な日常がこれほどありがたいものであることを実感する。今日もブログを見てお見舞いに来ていただいた方が何組かおられた、じょんは幸せ者である、わたしが一週間寝込んでも誰も気にしないところだろうが、、、、。「ところで何やったん?」という声が多い。私の診断では春期ストレス性胃腸炎というところか。このことについては明日本文で。
 

コメント (1)
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