山形弦楽四重奏団第41回定期終了

　昨日山形Qの定期演奏会が終了しました。
　山響の本番後にカルテットの本番という、まさかのスケジュール。どうなるかと思いましたが、会場のいつもながらのあたたかい雰囲気に助けられ、なんとか無事終えることが出来ました。
　
　今回はなんといっても、作曲家の壺井さんにいらして頂けたことがとても大きかったと思います。
　山響が彼の曲を演奏をした時、私はまだ入団しておりませんので、お会いするのは今回が初めて。二十歳であんな曲を書いてしまうなんて、もしかして難しい感じの人だったらどうしよう、、、というのは全くの杞憂で、とても穏やかな、人当たりの良い方でした。直前のリハーサルにいらした壺井氏に「今ここで『全然違う！』って言われても変えられませんので」という中爺氏の言葉にも笑顔で応えてくれ、おかげ様で作曲家本人を目の前にしての演奏にも、変に固くならずに弾くことが出来ました。
　演奏会後、「自分が考えていたのよりロマンティックな演奏でしたが、私はそういう風に、自分の予想しなかったようなものを見せてもらえるのが嬉しいんです」とのお言葉。こう言って頂けると、演奏者としても俄然モチベーションが上がるというものです。

　その壺井氏、打ち上げ後に「実は私の隣に座っていた方が、『自分は山形Qの演奏会を第一回から聞いている』と言っていて、こういう活動が出来ているということは本当に素敵だと思いました」と教えて下さいました。実際、山響の演奏会にしても山形Qの演奏会にしても、お客様に支えられているということを毎回実感させられます。本当にありがたいことです。今後とも引き続き応援して頂けますよう、また一日一日を大切に積み重ねていきたいと思います。