東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

一期一会

2018年09月15日 23時18分53秒 | 

 コーヒー通はその淹れ方一つでも、ドリップはカリタ式だ、いやコーノ式だ、ドリッパーはやはりネルに限る、、、などなど、沢山のこだわりを持った方が多いようですが、紅茶好きな私は、「良い茶葉に熱湯を注げば間違いない」というおおらかさに助けられてきました。しかしながら、それは果たして本当なのか?と、現在はいささか自信が揺らいでいます。

 ことの起こりは、以前ちょっと奮発して購入した、グレードの高い紅茶の福袋で手に入れたダージリンティー、「シーヨク」の秋摘みを淹れた時のこと。ラベルの説明書きには「完熟したぶどうを思わせる深い香り立ち。繊細な甘みに秋摘みらしい旬を感じるエレガントなダージリン紅茶」と記されています。初めて飲むお茶だけに期待度高し。

 ちなみに私は茶葉の量などは、その細かさなどを見て最初はあくまでも「適当に」淹れます。それで濃いとか薄いとか感じれば、次回から調整していく、、、という、極めてざっくりしたやり方で、詳しい方からはお叱りを頂戴するかもしれません。

 しかし!なんとそれが今回は完璧だったのです。香りはもちろんですが、味わいも深いぶどうのそれが感じられ、「ナンダコレハ!!??」という驚愕体験。うまい、うますぎる、、、という、その上品な味とはかけ離れた粗野な感想しか出てこない。これは凄い茶葉を知ってしまった。。。

 そしてここまで読んだ方は大体予想がついているかと思いますが、実はその後、その感動的な味に再会できていないのです。勿論美味しいし、ぶどうの味と香りもするのですが、最初の衝撃とは違うと言わざるを得ません。色々試してみてもうまくいかないので、もしやあれは初めてだったから強烈に感じただけなのか?と疑心暗鬼になる始末。しかしやはり淹れ方の何かのポイントで、味はここまで変わるものなのか。だとしたら「うーん、イマイチだな」などとエラそうに思っていた茶葉たちに、私はなんと罪深いことをしてきたのか。。。

 というわけで、まさに茶道さながらに「一期一会」を深く身に(舌に)刻んだ私だったのでした。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久しぶりの | トップ | 訃報 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わかる! (しーまん)
2018-09-17 08:15:00
それ、多分なんでもそうだと思う。
初めて食べた時に衝撃を受けるほどおいしいと感じたのってそんなに何回もあるわけじゃないんだけど、
また食べた時に"おいしいはおいしいんだけど、最初に食べた時ほどの感激を味わえない"というのがいつも。
心の中で期待しすぎてるのかねー。
返信する
>しーまん様 ()
2018-09-17 23:07:23
コメントありがとうございます☆
やはりそんなものなのでしょうかねぇ。。。
諦めがつかず、今日もちょっとずつお湯の状態や蒸らす時間を変えてみたりする、往生際の悪い私なのでした。もしあの感動に再会できたらご報告します(笑)
返信する
がんばれー (しーまん)
2018-09-18 18:17:38
温度を変えてみる
硬度の違う水を使ってみる
量を変えてみる
時間を変えてみる
急須?を変えてみる
とか凝りだすとキリないけど、
美味しい組み合わせ見つかるといいね☆
返信する
>しーまん様 ()
2018-09-19 22:59:48
ありがとうございます。
メゲずにがんばってみます(笑)
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事