週末の定期演奏会が無事終了。ご来場下さいました皆様、ありがとうございました!
山本菜摘さんの新曲、ナカリャコフ氏のアルチュニアン、共に素晴らしかったですね。その中でも、チャイコフスキーの「悲愴」で見られた皆様の集中度の高さが、特筆すべきものだったように感じました。この曲は「躁状態」の3楽章から4楽章への落差が凄いのですが、全曲終わった時の重苦しさ、これが今回、二日間とももの凄く長く、誰も拍手をしない沈黙を曲の一部として味わう稀有な体験ができました。これはお客様の集中力が可能にした現象だと思います。
「音がない時間も音楽の一部」という、ともすると忘れがちな大切なことを、お客様に教えて頂きました。