お寺さんぽ Ver.03

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秘仏・拳印開運大黒天 (滋賀・石山寺)

2008年10月12日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日も「源氏物語千年紀in湖都大津」を開催中の石山寺です。

笑顔で近づいてくる奴には注意しろ!!

かつて、友好的な様を装って、「北斗星司」や子供たちの前に現れた「サイモン星人」
実は、最強超獣「ジャンボキング」をこっそり操っていた「ヤプール人」だったのです!
…という例(←どんな例えだ)にもあるように、やたら親しげな奴っていうのは、まず疑ってかかるべきなのです
ここ、重要なポイントですよ!将来役立ちますよ!

とまぁ、そんな訳で、”笑みの下に極悪非道な素顔”のある「大黒天」さま。
こちらは、ちょっとブラックな本性が出てしまったらしい、珍しい「大黒天」さまなのですよ。

万寿元年(1024)
平安時代頃のことで、ひでるさん的にはお馴染み「中宮・彰子」の子「後一条天皇」の時代です。
三名の僧が見たという”夢のお告げ”そのまま、湖水から出現したのが、こちら「拳印開運大黒天」なのです!

そう、湖から”出現した”のです。
「弘法大師」が彫ったという噂もあるようなんですが、そちらのが楽しいので採用してみました。

そんな「拳印開運大黒天」は丈六の立像。
ぶっちゃけ、実物見てないから大きさの方はわかんない。
そう書かれていました(笑)
丈六の大黒天というだけで心躍りますね。
そんなんが湖から出てきたなら、その驚きは計り知れません。



通常は右手に打出の小槌、神仏習合前あたりの憤怒相な方の場合は宝剣・宝棒を持つんですが、この方はなんと握り拳なのです
こちらがいわゆる拳印ですね。
なんか、腹に据えかねることでもあったんでしょうか?

それがまずかったのか、珍しいからそうされたのか、こちらの仏像は秘仏。
甲子(きのえね)が大黒天の祭日とされることにちなんで、子年の十月一日から七日までに御開扉されているのでした。
子年はちょうど今年のこと。
そんな訳で十二年きざみという秘仏開扉の法要があったんですが…ひでるさんらが訪れたのが、ちょうどその一日前(笑)


我がことながら、さすがにやってくれます。
しかも、この日が旅行の最終日だったりして(←要するに、どう転んでも見れない)

たはー。
あまりの馬鹿さ加減にヘドが出ますね
ちなみに、前回は室町時代というお前立ちの大黒天が見れたんですが、その日は主役の登場前とあってか、退場後なのでした。

ひでるさん、不幸!




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※冒頭のよー分からんかもしれない文面はこちらですね。
 明日のエースは君だ!





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