![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a6/441bd7ab468fe6e9a746fd7e7134ff4e.jpg)
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…違ったことなどで、そのお名前だけはほとんどの方が知っている(かもしれない)、八部衆の超有名人「阿修羅(あしゅら)」です。
たとえ八部衆は知らなくても、なんとなく名前と姿かたちには覚えがある…よね?ね?
ただし、野太い声で「くわーかっかっか!」と高笑いをする超人ではなく、炎を使う女の子でもありません。
ましては、それぞれ半身が男女に分かれている方でもなく…ってもういいですか?
(※一応有名な方をチョイスしてみましたが。それぞれ元ネタ分かります?)
そんな訳で、「阿修羅」なのです。
「修羅」と略されることもありますね。
梵語では、ちょっとだけ変化して「アスラ」、意味は「天部にあらざるもの」という、悪鬼の総称なのでした。
…そう、凛々しい興福寺像がイメージにある方々はびっくりすると思いますが、この方本来はバラモン教の邪神なのです。
須弥山(しゅみせん)下の海底に住むとされており、当初は仏教を妨害。
忉利天(とうりてん)に住む、寅さんでもお馴染み「帝釈天」と絶えず戦争をくり返しておったのでした。
物騒な神さまですね(笑)
しかし、武勇の神「帝釈天」にはかなわず毎回敗れ、阿修羅道(修羅道)へと落とされてしまうのでした。
その後に、釈迦に帰依。
その眷属として、正法を守護する善鬼神となったのでした。
いままでの敵が味方になるという、少年漫画みたいな展開なのですよ!
仏教では、名前の意味そのまま「天」の部類には入らず、八部衆の一人となりました。
「釈迦如来」の眷属です。
六道にも数えられており、天・人の下に位置する、”終始戦い続ける修羅道の主”でもあります。
(※六道:1天2人3修羅4畜生5餓鬼6地獄)
…以上、そうした流れにもあるように、本来は勇猛で戦闘的な神さまなんですね。
ちょっと意外じゃーないですか?
さて、日本では広く知られている八部衆の一人。
CMなどでも使われている、三面六臂の興福寺像が最も有名です。
こちらの発端としては、「光明皇后(こうみょう・こうごう)」が母「橘三千代(たちばな・みちよ)」追福のため興福寺・西金堂を建立。
そちらの「釈迦如来」の眷属として、十大弟子と共に製作されたものであるみたいなの。
なんと、天平時代(734)という、ふるーいものなのです。
平氏の焼き討ちによって建物自体は焼失したものの、各像は奇跡的に火災から免れました。
あぶなかった。
こちらは「乾漆像(かんしつぞう)」で、現在も諸尊がほぼ完全な姿のまま残っております。
特に「阿修羅像」については、空間に浮かび漂うような六本の手、そして若く凛々しい顔が息を呑むほどの美しさでよく知られております。
ほぼ「阿修羅」と聞けば、こちらのイメージでしょう。
当然ながら国宝なのですよ。
ほか、法隆寺・五重塔内の涅槃の場にはより古い時代の三面六臂の坐像があります。
しかし、なぜか平安時代以降にはほとんど作られた例がないそうです。
流行らなかったのねー。
なお、「胎蔵界曼荼羅図(たいぞうかいまんだらず)」に描かれている姿は一面二臂。
右手には宝棒を持ち、左の拳を腰に当てて座っているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_snow.gif)
関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
⇒ 国宝・弥勒菩薩半跏思惟像 (京都・広隆寺)
⇒ 弥勒菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 勢至菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 般若菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千体観音堂(京都・三十三間堂)
⇒ 十一面観世音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千手観音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 重文 木像聖観世音菩薩立像 (秦野・宝蓮寺)
⇒ 楊貴妃観音 (京都・泉涌寺)
⇒ 馬頭観音
⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
⇒ 毘沙門天 (仏像・天部) 前編 後編
⇒ 兜跋毘沙門天
⇒ 大黒天 (仏像・天部) 仏像編 信仰編
⇒ 荼吉尼天
⇒ 摩利支天
⇒ 韋駄天
⇒ 大天狗像
⇒ 千二百羅漢像 びんずるさま
★宜しければ応援クリックお願いします。 ⇒ 【人気blogランキング】
※阿修羅のいろいろ …いっぱいありますね。響きがいいんでしょうか?
本日は…違ったことなどで、そのお名前だけはほとんどの方が知っている(かもしれない)、八部衆の超有名人「阿修羅(あしゅら)」です。
たとえ八部衆は知らなくても、なんとなく名前と姿かたちには覚えがある…よね?ね?
ただし、野太い声で「くわーかっかっか!」と高笑いをする超人ではなく、炎を使う女の子でもありません。
ましては、それぞれ半身が男女に分かれている方でもなく…ってもういいですか?
(※一応有名な方をチョイスしてみましたが。それぞれ元ネタ分かります?)
そんな訳で、「阿修羅」なのです。
「修羅」と略されることもありますね。
梵語では、ちょっとだけ変化して「アスラ」、意味は「天部にあらざるもの」という、悪鬼の総称なのでした。
…そう、凛々しい興福寺像がイメージにある方々はびっくりすると思いますが、この方本来はバラモン教の邪神なのです。
須弥山(しゅみせん)下の海底に住むとされており、当初は仏教を妨害。
忉利天(とうりてん)に住む、寅さんでもお馴染み「帝釈天」と絶えず戦争をくり返しておったのでした。
物騒な神さまですね(笑)
しかし、武勇の神「帝釈天」にはかなわず毎回敗れ、阿修羅道(修羅道)へと落とされてしまうのでした。
その後に、釈迦に帰依。
その眷属として、正法を守護する善鬼神となったのでした。
いままでの敵が味方になるという、少年漫画みたいな展開なのですよ!
仏教では、名前の意味そのまま「天」の部類には入らず、八部衆の一人となりました。
「釈迦如来」の眷属です。
六道にも数えられており、天・人の下に位置する、”終始戦い続ける修羅道の主”でもあります。
(※六道:1天2人3修羅4畜生5餓鬼6地獄)
…以上、そうした流れにもあるように、本来は勇猛で戦闘的な神さまなんですね。
ちょっと意外じゃーないですか?
さて、日本では広く知られている八部衆の一人。
CMなどでも使われている、三面六臂の興福寺像が最も有名です。
こちらの発端としては、「光明皇后(こうみょう・こうごう)」が母「橘三千代(たちばな・みちよ)」追福のため興福寺・西金堂を建立。
そちらの「釈迦如来」の眷属として、十大弟子と共に製作されたものであるみたいなの。
なんと、天平時代(734)という、ふるーいものなのです。
平氏の焼き討ちによって建物自体は焼失したものの、各像は奇跡的に火災から免れました。
あぶなかった。
こちらは「乾漆像(かんしつぞう)」で、現在も諸尊がほぼ完全な姿のまま残っております。
特に「阿修羅像」については、空間に浮かび漂うような六本の手、そして若く凛々しい顔が息を呑むほどの美しさでよく知られております。
ほぼ「阿修羅」と聞けば、こちらのイメージでしょう。
当然ながら国宝なのですよ。
ほか、法隆寺・五重塔内の涅槃の場にはより古い時代の三面六臂の坐像があります。
しかし、なぜか平安時代以降にはほとんど作られた例がないそうです。
流行らなかったのねー。
なお、「胎蔵界曼荼羅図(たいぞうかいまんだらず)」に描かれている姿は一面二臂。
右手には宝棒を持ち、左の拳を腰に当てて座っているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_snow.gif)
関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
⇒ 国宝・弥勒菩薩半跏思惟像 (京都・広隆寺)
⇒ 弥勒菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 勢至菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 般若菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千体観音堂(京都・三十三間堂)
⇒ 十一面観世音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千手観音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 重文 木像聖観世音菩薩立像 (秦野・宝蓮寺)
⇒ 楊貴妃観音 (京都・泉涌寺)
⇒ 馬頭観音
⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
⇒ 毘沙門天 (仏像・天部) 前編 後編
⇒ 兜跋毘沙門天
⇒ 大黒天 (仏像・天部) 仏像編 信仰編
⇒ 荼吉尼天
⇒ 摩利支天
⇒ 韋駄天
⇒ 大天狗像
⇒ 千二百羅漢像 びんずるさま
★宜しければ応援クリックお願いします。 ⇒ 【人気blogランキング】
※阿修羅のいろいろ …いっぱいありますね。響きがいいんでしょうか?
![]() | キン肉マン Vol.10東映ビデオこのアイテムの詳細を見る |
![]() | 孔雀王 4 (4)荻野 真集英社このアイテムの詳細を見る |
![]() | 阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック松竹ホームビデオこのアイテムの詳細を見る |
![]() | ひとみごちて―黒木瞳『阿修羅のごとく』黒木 瞳角川書店このアイテムの詳細を見る |
応援ポチッ!