お寺さんぽ Ver.03

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梵天 (仏像・天部)

2009年01月18日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…「かくありたい」で有名な「梵天(ぼんてん)」です。
そう、仙台の英雄「伊達正宗」の幼名が「梵天丸」なんですねー。


さて、そんな訳で ”見かけたらラッキー”という、レア仏「梵天」さまについて。
宇宙万有、万物の根源という最高原理「ブラフマー[※梵(ぼん)と漢訳される]」を神格化したものなのです。
…よく分かんないですね(笑)

要するに、宇宙万物一切の”創造神”ということなのです。
あれよ、「ハイドライド3」のラスボス「ガイザック」みたいな存在…って、もっと分かりづらいか。
想像主だけあって高い神格があり、古代インドの「バラモン教(婆羅門)」では最高神
「ヒンドゥー教」では、「シヴァ神」、「ビシュヌ神」に準ずる、三大神の一人なのでした。
「仏教」においても早い時期から取り入られ、「釈迦」の帰依者となっています。

物語においては…「釈迦」の修行とその精神を褒め称え、真理を人々に説くことを勧めています。
えっとね、”仏教がバラモン教の最高神に祝福・庇護されていることを示している”というのですよ。

コレ、裏を言えば「バラモン教徒を仏教に吸収しよう」という、実にやらしい意図があった雰囲気なの
…やーん、大人って!大人って!!
(※昔懐かしい、某ふりかけCM風に読んで下さい。…古いか)

そんな訳で、仏教にうまーく利用されてしまった「梵天」さま。
「帝釈天」や四天王らと共に護法神として取り入られ、天部の神様の中では最高位を占める方となりました。
インドで取り入られた頃より、如来や菩薩の脇侍として「帝釈天」と共にトリオ(三尊像)を組む際の一人になることが多かったようです。

日本でも天平時代から信仰が広まり、仏法守護・鎮国利生の神として「帝釈天」と並んで崇拝されることがほとんど。
名脇役みたいな感じよ。
こちらの場合は、中国人っぽい一面二臂の善神立像。
日光・月光よりもさらに見分けつきにくいのが難点なのです。
「東大寺・法華堂」、「唐招提寺」の国宝などがそちら。

密教では十二天の一人で、こちらはインド的なかっちょえー多面・多臂像。
(※一面二臂、四面四臂、四面六臂など様々でした)
ガチョウの上に座っておられます。
こちらはなんと言っても、「東寺」こと「教王護国寺・講堂」の像が有名。
平安時代初期の国宝ですよ。

真言は「おん、はらじゃ、はたえい、そわか」
ご利益は…仏法守護だって。
あんまり関係ないかなぁ(笑)



[関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
⇒ 仏像の種類 (お父さんのための仏像講座) [前編] [後編]
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 すごいなぁ。


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