のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は、日本で最も有名であろう七名グループ「七福神」のメンバー「布袋尊(ほていそん)」についてです。
「布袋」と言えば…思い出されるのは、「やきやき♪」か、歌うたいな方(※ひでるさんはほぼ知識無い)ですか?
七福神の中では、頭が長く不気味な老人「福禄寿」と並び、”もっともなんなんだかよく分からない、正体不明な方”、ですよね。ちがう?
しかも、彼に至っては宝船を転覆させる勢いがありそうな、ちょっと迷惑っぽい容姿なのでした。
笑ってる場合じゃないですよ。
メタボが話題になることの多いこの世の中、果たしてメンバーとして活動を続けられるんでしょうか?
※東京「浄心寺」の巨大・布袋像
…と、いつもの冗談はそれくらいに「布袋尊」です。
これがね、bueq@k「黄檗山萬福寺」の続きでブログ記事にしようと考えたはいいものの…やったらめったら資料が少なくて困ったんですわ。
(※上写真は京都「黄檗山萬福寺」の半跏布袋像)
仏像系の本には、ほとんど掲載されてなかったの。
調べて分かるこの事実。
しかし、伊東で行った”七福神めぐり”の資料にて、しっかりと記述がありました。
大助かりです。
やっぱり、お寺は直接巡ってみるもんですね。
※京都「八大神社」_付近の「布袋道祖神」
さて、「布袋尊」はもともとは実在人物なのです!
びっくりしたでしょ。
五三〇年頃の中国。
「梁」という国の高僧で、その名も「布袋和尚」と言う方がおりました。
現在知られている姿そのまま、かなり恰幅の良いスタイルだったようです。
そんな「布袋和尚」は、吉凶から天気までを予知したほか、様々な逸話を持って信仰を集めておりました。
そのため、いつからか「弥勒菩薩」の化身じゃないか、と言われるようになっていたのです。
真言である「おん まいたれいや そわか」が弥勒さまのソレと同一というのは、決して単なる偶然ではないのですよ。
後に世の人を救うと言われた弥勒信仰は古くから長きにわたって続いており、この「布袋和尚」もそれに当てはめられたのでしょう。
※京都「赤山禅院」の布袋さま
…とか、長々書いてきましたが。
そういう説が有力とされているものの、実際には不明点が多く微妙。
とりあえず、平安時代後期頃から単独神として日本でも信仰されるようになり、特に水墨画の題材にチョイスされる”描き易い方”であったようです。
ドラえもんみたいなもんですね。
絵描き歌とかあったりして。(←ない)
それが、室町時代に「七福神」の一人に抜擢され、グループ結成。
特に江戸時代では庶民の間で人気爆発。
各地にて像が作られ、その姿を見られることとなったのでした。
福々しい大きな耳と、満面の笑顔。
肥満した太鼓腹で大きな袋を背負う姿が一般的な特徴。
笑顔は、どんな時でも微笑みを持って人に接する態度。
大きな腹は、しっかりとした意思を持ちつつも、”世の中の清・濁を合わせて呑む”という器の大きさ。、
背負う大きな袋には、信仰する人に金銀パール…でなく、財宝を限りなく与えるという、福徳の神様なのでした。
太っているのも、笑顔も意味あったんですねー。
[関連記事] 【如来のいろいろ】
⇒ 仏像の種類 (お父さんのための仏像講座) [前編] [後編]
⇒ 如来 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 仏の三十二相(お父さんのための仏像講座) 前編1-16 後編17-32
⇒ 座り方編 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 印相編 (お父さんのための仏像講座)前編 後編
⇒ 五智如来石像
⇒ お釈迦様・釈迦如来 (1・2・3・4・5・6)
⇒ 大日如来
⇒ 阿弥陀如来 鎌倉大仏 (胎内参拝)
五劫思惟阿弥陀如来 みかえり阿弥陀如来 うなずき阿弥陀
中尊寺金色堂
⇒ 薬師如来 蛸薬師 飛鳥・薬師三尊像
⇒ 弥勒如来
⇒ 毘盧遮那如来
⇒ 四天王編 (お父さんのための仏像講座)
★宜しければ応援クリックお願いします。 ⇒ 【人気blogランキング】
※じじくさいと侮るなかれ、巡ってみるとかなり面白い七福神巡り。
こんなんを切っ掛けに仏像世界に興味持つこともあるでしょう。
本日は、日本で最も有名であろう七名グループ「七福神」のメンバー「布袋尊(ほていそん)」についてです。
「布袋」と言えば…思い出されるのは、「やきやき♪」か、歌うたいな方(※ひでるさんはほぼ知識無い)ですか?
七福神の中では、頭が長く不気味な老人「福禄寿」と並び、”もっともなんなんだかよく分からない、正体不明な方”、ですよね。ちがう?
しかも、彼に至っては宝船を転覆させる勢いがありそうな、ちょっと迷惑っぽい容姿なのでした。
笑ってる場合じゃないですよ。
メタボが話題になることの多いこの世の中、果たしてメンバーとして活動を続けられるんでしょうか?
※東京「浄心寺」の巨大・布袋像
…と、いつもの冗談はそれくらいに「布袋尊」です。
これがね、bueq@k「黄檗山萬福寺」の続きでブログ記事にしようと考えたはいいものの…やったらめったら資料が少なくて困ったんですわ。
(※上写真は京都「黄檗山萬福寺」の半跏布袋像)
仏像系の本には、ほとんど掲載されてなかったの。
調べて分かるこの事実。
しかし、伊東で行った”七福神めぐり”の資料にて、しっかりと記述がありました。
大助かりです。
やっぱり、お寺は直接巡ってみるもんですね。
※京都「八大神社」_付近の「布袋道祖神」
さて、「布袋尊」はもともとは実在人物なのです!
びっくりしたでしょ。
五三〇年頃の中国。
「梁」という国の高僧で、その名も「布袋和尚」と言う方がおりました。
現在知られている姿そのまま、かなり恰幅の良いスタイルだったようです。
そんな「布袋和尚」は、吉凶から天気までを予知したほか、様々な逸話を持って信仰を集めておりました。
そのため、いつからか「弥勒菩薩」の化身じゃないか、と言われるようになっていたのです。
真言である「おん まいたれいや そわか」が弥勒さまのソレと同一というのは、決して単なる偶然ではないのですよ。
後に世の人を救うと言われた弥勒信仰は古くから長きにわたって続いており、この「布袋和尚」もそれに当てはめられたのでしょう。
※京都「赤山禅院」の布袋さま
…とか、長々書いてきましたが。
そういう説が有力とされているものの、実際には不明点が多く微妙。
とりあえず、平安時代後期頃から単独神として日本でも信仰されるようになり、特に水墨画の題材にチョイスされる”描き易い方”であったようです。
ドラえもんみたいなもんですね。
絵描き歌とかあったりして。(←ない)
それが、室町時代に「七福神」の一人に抜擢され、グループ結成。
特に江戸時代では庶民の間で人気爆発。
各地にて像が作られ、その姿を見られることとなったのでした。
福々しい大きな耳と、満面の笑顔。
肥満した太鼓腹で大きな袋を背負う姿が一般的な特徴。
笑顔は、どんな時でも微笑みを持って人に接する態度。
大きな腹は、しっかりとした意思を持ちつつも、”世の中の清・濁を合わせて呑む”という器の大きさ。、
背負う大きな袋には、信仰する人に金銀パール…でなく、財宝を限りなく与えるという、福徳の神様なのでした。
太っているのも、笑顔も意味あったんですねー。
[関連記事] 【如来のいろいろ】
⇒ 仏像の種類 (お父さんのための仏像講座) [前編] [後編]
⇒ 如来 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 仏の三十二相(お父さんのための仏像講座) 前編1-16 後編17-32
⇒ 座り方編 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 印相編 (お父さんのための仏像講座)前編 後編
⇒ 五智如来石像
⇒ お釈迦様・釈迦如来 (1・2・3・4・5・6)
⇒ 大日如来
⇒ 阿弥陀如来 鎌倉大仏 (胎内参拝)
五劫思惟阿弥陀如来 みかえり阿弥陀如来 うなずき阿弥陀
中尊寺金色堂
⇒ 薬師如来 蛸薬師 飛鳥・薬師三尊像
⇒ 弥勒如来
⇒ 毘盧遮那如来
⇒ 四天王編 (お父さんのための仏像講座)
★宜しければ応援クリックお願いします。 ⇒ 【人気blogランキング】
東京七福神を歩く (JTBキャンブックス)JTBパブリッシングこのアイテムの詳細を見る |
※じじくさいと侮るなかれ、巡ってみるとかなり面白い七福神巡り。
こんなんを切っ掛けに仏像世界に興味持つこともあるでしょう。