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のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…誰もが一度くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。
どうよ?
いまどきそんな言葉知ってるのはおっちゃんだけですか??
…という「韋駄天(いだてん)」をお送りいたします。
ややしつこかったですね。
ほらほら、足が速いことを「韋駄天走り」って言うでしょ?
最近はあんまり耳にしないかもしれませんが(笑)
その”韋駄天”ってーのが、こちらの方なのでした。
仏涅槃(ぶつねはん:釈迦が入滅すること)の時、仏牙(ぶつげ)を盗んで逃げた捷疾鬼(しょうしつき)をその足にかませて追いかけ、取り返したという伝説。
また、比丘が魔障に惑わされそうになった際、速やかに近づいてそれを除くとされております。
…「韋駄天走り」という言葉、”足が速い”というイメージはこうした伝説からの由来であるのです。
梵名は「スカンダ」、あるいは「カルッティーケーヤ」です。
これで、跳ぶ者(跳躍ね)という意味。
それを音写したものが、塞建駄(そくけんだ)、建駄、私建陀(しけんだ)とされているのでした。
…ここで勘の良い方は気付いたかもしれませんね。ひでるは気付かなかったですが。
そう、「韋駄天」の「韋」という漢字はこちらの「建」という文字の写し誤りとされているのですよ。
誰だか知りませんが、一人のうっかりさんがため、現在までミスが広がったまま収拾つかないという、悲惨なケースとなっています。
もう取り返しがつきません(笑)
ああ、お気の毒。
インドのバラモン教ではシヴァ神の子供でした。
それが仏教に取り入れられてから、四天王での南方「増長天」配下の八将の一人、その首領格とされました。
こう見えて(←どう?)、結構偉い方なのですよ。
四天王と共に仏法を守護し、大衆を救済する役目。
寺院では単独で伽藍(がらん)の守護神となっているものが多く、特に禅宗寺院では庫裏(くり:社務所みたいな、僧侶が住む場所)にて守護神とされていることが多いのです。
やたら特徴的なので、簡単に見分けつくのも特徴。
甲冑・鎧姿での立像で、手は合掌印を結ぶ。
両手で宝棒、あるいは宝剣を横にしたまま、捧げ持つ姿。
(※写真参照)
この姿は日本が鎌倉時代であった頃に中国から伝えられたものだそうです。
ただし、そのように書かれた経典などはないらしく、中国・道教で信仰されていた神将姿が影響した様子なのでした。
あちこちお寺をくるくる回れば、意外と目にする機会があるでしょう。
京都・泉涌寺(せんにゅうじ)には中国製と言われる木彫像・重文「韋駄天像」があることで有名。
あまり巨大ではありませんが、非常に勇ましく格好いいものです。
こちらは「楊貴妃観音」と共に100年に一度公開される秘仏でしたが、現在は一般公開されているので、必見です。
最後に真言をば。
「おん、けんだや、そわか」
…を唱えれば、盗難されなくなるそうです。
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[関連記事] 【観音・菩薩・天部などいろいろ】
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⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
⇒ 毘沙門天 (仏像・天部) 前編 後編
⇒ 兜跋毘沙門天
⇒ 大黒天 (仏像・天部) 仏像編 信仰編
⇒ 荼吉尼天
⇒ 摩利支天
⇒ 大天狗像
⇒ 千二百羅漢像 びんずるさま
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※なんとなく速い、というイメージだけで「バルタン星人」です。
ひでるライターとは無縁ですが、けっこう欲しいですね。
本日は…誰もが一度くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。
どうよ?
いまどきそんな言葉知ってるのはおっちゃんだけですか??
…という「韋駄天(いだてん)」をお送りいたします。
ややしつこかったですね。
ほらほら、足が速いことを「韋駄天走り」って言うでしょ?
最近はあんまり耳にしないかもしれませんが(笑)
その”韋駄天”ってーのが、こちらの方なのでした。
仏涅槃(ぶつねはん:釈迦が入滅すること)の時、仏牙(ぶつげ)を盗んで逃げた捷疾鬼(しょうしつき)をその足にかませて追いかけ、取り返したという伝説。
また、比丘が魔障に惑わされそうになった際、速やかに近づいてそれを除くとされております。
…「韋駄天走り」という言葉、”足が速い”というイメージはこうした伝説からの由来であるのです。
梵名は「スカンダ」、あるいは「カルッティーケーヤ」です。
これで、跳ぶ者(跳躍ね)という意味。
それを音写したものが、塞建駄(そくけんだ)、建駄、私建陀(しけんだ)とされているのでした。
…ここで勘の良い方は気付いたかもしれませんね。ひでるは気付かなかったですが。
そう、「韋駄天」の「韋」という漢字はこちらの「建」という文字の写し誤りとされているのですよ。
誰だか知りませんが、一人のうっかりさんがため、現在までミスが広がったまま収拾つかないという、悲惨なケースとなっています。
もう取り返しがつきません(笑)
ああ、お気の毒。
インドのバラモン教ではシヴァ神の子供でした。
それが仏教に取り入れられてから、四天王での南方「増長天」配下の八将の一人、その首領格とされました。
こう見えて(←どう?)、結構偉い方なのですよ。
四天王と共に仏法を守護し、大衆を救済する役目。
寺院では単独で伽藍(がらん)の守護神となっているものが多く、特に禅宗寺院では庫裏(くり:社務所みたいな、僧侶が住む場所)にて守護神とされていることが多いのです。
やたら特徴的なので、簡単に見分けつくのも特徴。
甲冑・鎧姿での立像で、手は合掌印を結ぶ。
両手で宝棒、あるいは宝剣を横にしたまま、捧げ持つ姿。
(※写真参照)
この姿は日本が鎌倉時代であった頃に中国から伝えられたものだそうです。
ただし、そのように書かれた経典などはないらしく、中国・道教で信仰されていた神将姿が影響した様子なのでした。
あちこちお寺をくるくる回れば、意外と目にする機会があるでしょう。
京都・泉涌寺(せんにゅうじ)には中国製と言われる木彫像・重文「韋駄天像」があることで有名。
あまり巨大ではありませんが、非常に勇ましく格好いいものです。
こちらは「楊貴妃観音」と共に100年に一度公開される秘仏でしたが、現在は一般公開されているので、必見です。
最後に真言をば。
「おん、けんだや、そわか」
…を唱えれば、盗難されなくなるそうです。
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