常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

カキ氷

2012年01月23日 | 季節の便り

一銭店という雑貨屋さんで、夏になると店の奥にテーブルを置いてカキ氷を商った。

ある夏の夕刻 嫁いだ長姉に連れられて、その店にカキ氷を食べにいったことがある。

氷柱を器械に挟んでハンドルを廻すと、歯切れの良い音がして、ガラスの器に雪のような氷片が盛り上がっていった。

削り終えると、小さなひしゃくで紅いシロップを掛ける、目が覚める様な色彩が広がって幸せだった。

石楠花の蕾に積もった雪が、日中の暖気に水を含み、カキ氷のようだ。

そうだ あの頃はカキ氷といわず「コウリスイ(氷水)」といった。

 

コメント (1)
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