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「今花咲爺」 弘法山桜の園

2011年04月23日 | 季節の便り

泉小太郎

古墳を彩る

小太郎は母なる竜神の背に乗って、湖の北方にそびえる岩山を突き崩し水路を開いた。

湖水は奔流となって北に流れ日本海に注いだと伝えられる。

水の引いた湖底は時を経て広大な沃野に変り、豊かな村々が生まれた。

松本平誕生伝説である。近辺からは貝類はいうに及ばず、巨大なクジラの化石が往時のままの姿で発見されている。

一方 近年松本平随一といわれるこの弘法山古墳の桜の園一帯は 、以前偽アカシアが繁茂する荒れ山であった。

 市内の奉仕団体が周年記念事業でこの荒山に桜を咲せるという壮大な計画に挑んだ。

「今花咲爺」である。

それは苦難を極めた、強靭な棘を持つ偽アカシアとの格闘であったともいう、針山は長い年月を経てわずかづつ容貌を変え、山はやがて薄紅色の衣に覆い尽くされる日を迎える。

その奉仕団体こそ334E地区「松本アルプスライオンズクラブ」である。

 

 

 

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