外国では フクロウ(ミミズク)が幸運を呼ぶ鳥として崇められていることを知った。
中央のクリスタルガラス製は何かの記念でいただいたペアである、光に反応して表情が変わるから飽きることがない。
左右のぬいぐるみはラベンダーの香りをふくよかに醸し出す逸品で、これは最近のいただき物である。
村の 神社の境内にあった欅の古木は、落雷で樹形を大きく変えたけれど、強い生命力で、四季を彩っていた。
変形した幹に落雷の後遺症だろうか洞穴ができていて、その洞は毎年春になると帰って来るミミズクの営巣場所と決まっていた。
時々暗い洞から親ミミズクの顔がのぞいて、本当に獣の耳のようにツンと立った2枚の羽が印象に強く残っている。
ミミズクは神聖な鳥として扱われ、洞に向けて投石する不届きな子供はいなかった。
それにはもう一つの理由があって、子供たちは、ミミズクが悪戯する子の目の玉を情け容赦なく抜き取り、食べてしまうという恐ろしい言い伝えを信じていた。
夜行性のミミズクは夕方から寂しい声で鳴いた、それを聞いた子供たちは我先に家路に急いだ。