或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

肥後橋

2015-10-08 11:51:35 | 300 絵画
今週は水曜日から金曜日までが出張で、昨日は大阪で宿泊。最近は東京もそうだけど大阪もホテルの予約が取りづらくなってきている。直前なら致し方ないけど、1ヶ月ぐらい前でも希望の場所と価格帯がなかなか見つからない。今回も、同行者2人を含めた3名のせいもあったけど、梅田周辺が全くなし。地下鉄の肥後橋駅近くのホテルをなんとか予約できて。

取引先との打ち合わせを終え、ホテルにほど近い北新地の“だるま”で定番の串揚げを食べ、皆が良い気分で飲み屋街を歩いた。少し飲み足らないということで、安い居酒屋へ入りカウンターへ座ると、なんとTVで広島カープの最終戦が放映されていて。部下が逐次チェックしていたので3-0で負けていることは知っていたけど、まさか大阪でTV中継を見ることになるとは。

「今年はホント打てないよな」、「これでカープが負けたりしたら、例の阪神戦での幻のホームランが再びクローズアップされるな」、「山本昌が最初の一人だけでなく、もっと投げて失点してくれたら良かったのに」、などと小声でグチをこぼしあっていると店の客から、「中日も負けてやったらええのに」と、関西弁でカープを応援してくれているような声も聞こえてきたりして。

結局は1安打で、今期を象徴するような完封負け。CS進出が水の泡と消えてしまった。開幕当初に、ひょとしたら優勝するかもと期待していたのが懐かしい。打てないのだから仕方がない。TVで試合後の観客席を映していたけど、年配のファンは目に涙していたりしたけど、若いファンは逆にニコニコ笑っていたような。世の移り変わりを感じながらホテルへ帰って寝たけど。

それで肥後橋の話。実はホテルを予約した時から気になっていた。お気に入りの画家である佐伯祐三が描いた上の画像の「肥後橋風景」(1927年)。そのイーゼルを立てた場所を尋ねたいなと。翌朝、迷いながらもホテルの傍にそれらしき場所を発見。そこから写した肥後橋が下の写真。90年近くも時を経ると、こうも景色が変わるのかと。諸行無常、諸法無我。閑話休題。