或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Bruichladdich

2010-12-23 05:56:19 | 860 英国紀行
アイラ島2日目、昼食を取った後で訪れたのが、ポート・シャーロットからボウモアへ帰る途中の海岸沿いにあるブルイックラディ。後で分かったことだけど、スコッチウィスキーの蒸留所としては世界で最西端に位置しているのだとか。ただし2005年までは。そんな感じは全くしなかったけど、地図で調べると、アイラ島より西はもうアイルランドなので確かにそうかもしれないなと。

この蒸留所の特徴は、ボトルのラベルと同様に、工場も鮮やかなアクアマリンのペンキで塗装してあること。波が穏やかな内湾に面していることもあって、他の蒸留所とは異なりややリゾートっぽい雰囲気が印象に残った。車を工場の敷地内に止めてゲストルームに入ると、広々としたフロアには誰もいなくて。おいおい、これじゃなんでも盗み放題じゃないかと心配したけど。

情けない話だけど、この蒸留所のウィスキーを飲んだことがなく知識もほとんどなかったので、興味深く説明や展示物を見て周ったけど、とても勉強になった。ピートを炊かない分、味がマイルドで、その繊細さが売りなのだとか。ある意味で他のアイラ島の蒸留所の強烈イメージと対極的。Tシャツや帽子等がずらりと並んではいたけど、結局小さな水差しに狙いを定めて。

すると奥の部屋にいたと思われる店員らしき男性が数人と親しそうに話しながらフロアに戻ってきて。相手をしてくれるかと思いきや、ずっと話しっぱなし。相手が大きな犬を連れていたのだけど、急に広々とした店内を走り始めて。みんなニコニコ。なんだかこっちまで楽しくなってきて。いや、実にのんびりしているなあと。水差しを買ったのは、それからだいぶ後だったような。

帰国して通販で12年モノを見つけたので、すかさず購入。初めて飲んだそのお味は、想像通りの優しい味わい。言われなければ産地はハイランドと答えるだろうなと。同じアイラ島の中でもいろんな蒸留所があるんだということを実感した瞬間だった。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましておめでとうございます。 (とど)
2011-01-01 17:57:14
水差し、可愛いですね。
今年もよろしくお願いいたします。
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明けましておめでとう。 (ハンコック)
2011-01-02 07:20:32
今年もよろしくね。

なんだかんだでようやく正月気分ってところ。
今年の正月は寒いよね。風邪をひかないようにね。
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